地域の文化資産
月の輪堤
昔は、鶴松浜新田の東に流れる汐合川(現五十鈴川)から田を守るために、堤には二ヶ所の「圦(いり)」(一色ではユルと言う)があった。
堤も圦も貧弱で風水害、地震等により度々決壊し、その都度、奉行所へ願い出ては借金して修復した。
一色古文書によれば、1849年(嘉永2年)の修復では、より堅牢なものを造ろうと、大切戸と戸部の二ヶ所に月の輪型の水門が二重になっている仕組みの堤を工夫した。
作るに当たっては、再三専門家の意見を聞き、また奉行所へも工事修正などを申し出て作った労作である。
今残っているのは、この大切戸のもの一ヶ所である。
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