トップページ > みえの文化団体 > みえの文化団体詳細

みえの文化団体詳細

地域 中勢地域
団体名 音楽のアトリエMUSICANO(ムジカーノ)

無題
MUSICANOコンサート風景

プロフィール  音楽のアトリエMUSICANO(ムジカーノ)は、2016年に結成されました。

 「地域と人にもっと音楽を」をテーマに、クラシック音楽の演奏家と舞台芸術に興味のあるメンバーで活動を開始し、地域ぐるみで楽しめるオリジナル音楽劇やコンサートの企画上演や、各種施設での訪問演奏、心身の健康につなげる音楽療法や、音楽教育の基礎となる「リトミック」の要素をとりいれた参加型音楽講座などを行っています。

 また、音楽や舞台芸術の振興にとどまらず、演奏家が持つ経験やスキル、イマジネーションを活かして地域を活性化させることをめざしています。

(主な活動実績)
・親子のためのファンタジーコンサート
Vol.1「アナと雪の女王」
Vol.2「夏体験オペラコンサート(0歳からのオペラコンサート)」
Vol.3「白雪姫と7人の小人」
(松阪市農業屋コミュニティ文化センターにて)

・三重県立みえこどもの城にて通年で音楽イベント

・各地域の集いやイベント、教育機関、幼稚園や保育園などでのコンサート出演

・小学校での芸術鑑賞会、特別支援学級のレクリエーションコンサートなどのステージ企画&出演

・「うた屋4人ぼっち」合同の『松阪おんがく座』としてオペラやクラシック音楽をテーマとしたステージ活動

・2018年2020年松阪市地域の元気応援事業 市民活動部門に採択され、3種類の参加型音楽講座や地域密着型のコンサートを開催
@未就学児&親子向けリトミック講座「親子で音楽あそび♪」
Aクラシック音楽のコンサートかぶりつき体験「幸わいわいクラシック」
Bシニア世代向け「ボイスで元気UP!」

 2021年の夏には、「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」第2回の助成対象事業として、志摩市と大紀町で「ふるさと三重☆わくわくクラシック」を開催します。クラシックの名曲をお話つきで演奏したり、目の前で楽器の魅力にふれることのできる体験型コンサートステージに子どもたちに上がってもらったりすることなどを企画中です。

 

記事  ムジカーノの代表を務める杉本佳代さんは、生まれ育った志摩市から大阪の音楽大学に進学して声楽を学び、県外で音楽活動をしていました。その後、ご家族の都合で三重に戻り、松阪市に住居を定めます。そこで音楽活動を再開しようと考えたのですが、地域周辺を見渡したとき、専門的にクラシックを学んだ音楽家に対する需要が少ないと感じました。

 そんなとき、子育てをきっかけに、現在ムジカーノの副代表を務める大場望さんと知り合いました。同じ音楽大学で声楽を学んだ後輩にあたります。そんなお二人が偶然松阪で出会い、「地域と人にもっと音楽を」という思いで意気投合して、一緒に音楽活動をすることになりました。

 しばらくは単なるグループとして、同じような立場の音楽仲間に声をかけるなどしながら活動をしていましたが、あるイベントに公的な支援を受けるため、2016年に団体として立ち上げ、現在に至ります。

 主に活動しているメンバーは11人です。お二人と同じように専門的なクラシック音楽を学び音楽活動をしている人と、運営に回り裏方として開催のお手伝いをする人とに分かれます。

 ムジカーノの活動は、杉本さんと大場さんという代表者が、外部から演奏等の依頼を受けるか、または自分たちで演奏イベントの企画をすることからはじまります。その依頼・企画の趣旨に沿って演奏メンバーを決め、開催の準備をします。杉本さんが地元に足りないと感じた「演奏家の受け皿」を作る活動です。

 「地域に音楽を」という合言葉は、自分たちの生活する松阪市を含めた三重県の地方部に「音楽が不足している」との思いから生まれました。といっても、地方に音楽文化が存在しないわけでは、もちろんありません。ムジカーノの演奏メンバーも、三重県の地元で音楽を学び頭角を現して、音大などでさらに高い教育を受けた人たちが中心です。しかし、地域の人と専門教育を受けた音楽家をつなぐ機会が地方には欠けていると、杉本さんたちは言います。たとえば大都市には、クラシックの演奏能力がある人をマネージメントし、演奏する場をプロデュースする機能が存在するのに、地方で音楽家・演奏家が活動しようとすると、音楽教室などを別にすれば、演奏する機会を得ることがとても難しいということでした。

 たとえば津の三重県文化会館などには本格的なクラシックに気軽に触れる機会があります。しかし、県内でも中心部からちょっと離れた地域では、そこに出かけようとする動機すらなかなか生まれないのだそうです。杉本さんたちは、地域の人たちに、自らの活動で音楽を届けて身近なものとすることで、「音楽文化の地ならし」をしたいと考えています。

 杉本さんと大場さんはともにソプラノの声楽家です。クラシックやオペラの歌唱をします。また、ミュージカルの舞台なども企画してきました。ただし、地域に様々なスタイルの音楽を伝えたいという思いから、声楽だけの団体にはしませんでした。ピアノやバイオリンなど、楽器演奏者とともに、多様な音楽イベントを手がけています。

 音楽はあらゆる年代の人の身近にあるものですので、聴いてもらう世代は限定していませんが、音楽を地域に根付かせる目的もあり、子どもたちに聴いてもらう機会を多く作っています。そして、ただ演奏を聴いてもらうだけでなく、たとえば、自らを楽器と化して歌う声楽家がどのように身体を使って音を出しているか知ってもらうため子どもたちに肺や背中を直接触ってもらったり、観客が普段は客席でしか聴けない演奏をステージで聴いてもらったりといったユニークな企画もあります。あらゆる方法で「本物」に触れてもらおうと、杉本さんたちは考えています。

 今回、2021年夏に実施予定の、子どもさん向けの体験コンサートの合同練習(2021年2月)にお邪魔して、演奏を聴かせていただきました。

 本番までかなり間がある練習段階にもかかわらず、本格的で素晴らしい演奏でした。イベントによってはこの演奏をすぐ間近で聴けるということで、まさに「特等席」だと思います。ムジカーノの主催する音楽のイベント、お勧めです!

無題
本番に向けての練習風景
無題
音楽にトークを交えて
問い合わせ先 090-4408-2748(杉本代表)
e-mail o.a.musicano@gmail.com
ホームページ 公式Facebook
取材機関 三重県 環境生活部 文化振興課
津市広明町13
TEL:059−224−2176
FAX:059−224−2408
登録日 令和03年5月17日

戻る

ページのトップへ戻る