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みえの文化団体詳細

地域 北勢地域
団体名 あげきのおひなさんを主催するーはなもも会ー

無題
はなもも会のみなさん

プロフィール  いなべ市北勢町阿下喜の商店街では、2月から3月にかけて、「あげきのおひなさん」が開催されます。

 それぞれのお店や家庭の自慢の雛段が飾られる中で、特に目を引くのが、メイン会場にある22段のひときわ大きな飾りつけです。この飾りつけを担い、訪れる人びとが楽しめる地域づくりのために活動している12人の元気な女将さんたちが、今回ご紹介する「はなもも会」です。

 イベント立ち上げ当初、「はなもも会」はお手伝いをしていただく方でしたが、今や、「あげきのおひなさん」の主催として、周辺地域に知られるブームを起こす存在となっています。
記事  「あげきのおひなさん」は、阿下喜の商店街の役員が中心となった町おこし行事として2005年から始まり、当時の雛壇は7段でした。
 3回目の2007年から、お雛さんをさらに美しく飾ろうと、商店街の女将さんを中心に8人の助っ人が加わりました。彼女たちは、人形を増やし、周囲の飾り物を加えました。そこには、「みなさんに喜んでもらえる地域の名物ひな祭りにしよう。」という思いがありました。
 会場の飾りが美しくなると、次の年から、地元や地域外から、各家庭で眠っていた古いお雛さんをぜひ使ってほしいと提供されるようになりました。そのおかげもあり、会場に飾られるお雛さんは年々増え、吊るし雛や段飾り、約800体を飾る22段にまでなった大雛壇など、会場の壁全体が雛段で埋め尽くされるほどになっています。
 この「あげきのおひなさん」の知名度は県内でも有名になり、訪れる人が年々増え、地域の自慢のイベント行事と言えるものになりました。

 このイベントに3年目から参加している「はなもも会」(会長 水元暁美さん)は、会員数を当初の8人から12人にまで増やし、今年(2019年)で13回目の会場づくりを果たしました。
 今や「助っ人」ではありません。「はなもも会」が主催者として、「あげきのおひなさん」
を動かしています。ウッドヘッド三重の会場づくりだけでなく、地域のさまざまな人に声を掛け、地域あげての大事業に発展させる役割を果たしてきたのです。
 
 「はなもも会」のメンバーは、とても意欲的です。そして創造的です。
 「毎年同じではだめ。見る人を飽きさせないように、テーマを変え、展示方法を工夫し続けたい。」と燃えています。今年のテーマは「わが町にみんなが集い、心ふれあうあげきのおひなさん」でした。
 5月からイベントを企画する会議を始め、毎月1回、主に火曜日の夜に集まって準備を進めていきます。会議を重ねて、大雛段の配置や飾りを変えたり、新しく「傘飾り」を作って会場に飾ったりすることになりました。
 1月下旬から会場の飾り付けをはじめます。19時30分から21時30分までの作業を毎晩行い、2月末から3月初めに行われるイベントのために、約3週間もかけて、会場準備を進めるのです。そのチームワークはすばらしいものです。3人の班で手分けした作業を協力して仕上げながら、知恵や力がほしいときは、みんなで相談しあい手際よくこなしていきます。
 「長期間やり続けるうえで、苦労や悩みも多いのでは。」という質問に、会長さんからは「若い人にも参加してもらえたら嬉しいが。」という悩みがあることも打ち明けられつつ、「集まったときには、みんなでアイデアを出し合いながら、いつも楽しい話しかしない。」と、元気の源を話してくれました。
 会場には、地元園児の「手作りびな」や「折り紙びな」なども飾られていました。また、メイン会場であるウッドヘッド三重の裏にある桐林館では、地域で活動する若者が運営する「ひなマルシェ」の店が並び、「北勢町の写真展」も開催されました。雛人形が、地域内の店舗、郵便局、銀行、寺社、個人宅など、100軒ほどに飾られ、歩いて巡ることができるようになっています。地域が協力しあう雰囲気が次第に広がり、街を挙げての大イベントへと発展し続けています。
 そんな風にイベントが大きくなっていくのは、「はなもも会」のみなさんの元気が、地域のみなさんに伝わっていっているからだと感じました。
傘飾りの準備
飾り付け準備をするはなもも会
雛段かざり
完成した22段の雛飾り
問い合わせ先 いなべ市役所 商工観光課 
   TEL:0594−46−6309
e-mail  
ホームページ  
取材機関 三重県 環境生活部 文化振興課
津市広明町13
TEL:059−224−2176
FAX:059−224−2408
登録日 令和01年5月24日

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