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みえの文化団体詳細

地域 中勢地域
団体名 アサギマダラの郷づくり 太郎生道里夢

フジバカマ農園
あさぎまだらの郷、フジバカマ農園

プロフィール  津市美杉町で、太郎生地区を元気な村にしようと活動する団体「太郎生道里夢(たろうドリーム)」=巨勢利幸(こせとしゆき)会長。
 2004年、太郎生(たろう)の地域づくりを進め、人が訪れる魅力ある元気な村にしていきたいと地域に声をかけた。賛同し、集まった仲間が「1つになれば大きな力となるからと『楽々村街道、道里夢』と名付け、朝市や道路からの景観づくりなどの活動を続けてきた。
 2011年から、『アサギマダラの訪れる里』を目指してフジバカマを育てるようになった。秋になると、アサギマダラが飛来するようになり、それを鑑賞するために多くの観光客が訪れるようになった。毎年10月にアサギマダラの祭りを行っている。
記事  2004年、津市美杉町太郎生地区を愛するボランティア精神いっぱいのメンバーが元気な村にしようと声掛けに集まりました。そば道場、わら細工、古布の工房、みやげもの店、特産品作りの人々が自分たちの力を合わせることで賛同しました。
 村祭りへの参加、貸し自転車で行く地元体験訪問、朝市の実施などの活動に加え、R368号を花で結ぼうと桜、菜の花、アジサイ、水仙、そばを植え、人々に四季の花で楽しんでもらおうとしてきました。
フジバカマを各家庭の庭で植えてみると、花が咲く時期に美しい羽を持つ蝶、アサギマダラが飛来してきました。そこでこの蝶がたくさん訪れる地域にしようと、フジバカマを育てる農園づくりを本格的に始めるようになりました。このフジバカマの花が咲く時期になると、アサギマダラが全国を旅している途中に飛来してくることを知ったとき、信州長野県の宮田村から「アサギマダラサミットに集まりませんか。」という声をかけてもらいました。
 2015年にあったその宮田村でのサミットでは、京都府や長野県など全国各地からアサギマダラのファンの人が集まり、情報交換しながら互いに交流研修をしました。アサギマダラの生態についてもっと知っていこうという機運も高まりました。
 1980年頃から始められたマーキング調査で、アサギマダラは長距離を移動することが分かってきました。例えば和歌山県で2000年10月10日にマークされたオス(♂)が、高知県でつかまり、さらにその後香港でつかまったのです。直線距離で実に2,400km以上を移動したことになります。
 アサギマダラは、気温18〜25℃で最も多く飛翔し、晴れた日に多く舞う姿が見られることも分かってきました。
 夏の暑い日は1,000m以上の高原で過ごし、三重県では冬は幼虫の姿で越冬し、春になるまで活動は停止しています。
 このアサギマダラが生息しやすい環境づくりを進めるために、フジバカマを育てるとともに、卵を産み付け、幼虫が越冬できるように畑に鬼女蘭(キジョラン)も植えました。
 フジバカマの周りには、雑草も生えてきます。数年もすれば病害も広がりやすくなり、世話にも手間がかかります。
 毎月の第4日曜日を定例日として、施設の管理作業や企画会議を進めています。最近は地元のメンバーだけでなく、三重県内外からも協力者や協賛企業も集まってきました。アサギマダラは、10月頃にこの土地で舞いながら蜜を吸い休息します。ガガイモ類の鬼女蘭の葉の裏に白い卵を産み、その葉を食しながら幼虫で育ち、越冬をします。最近はネットの情報により、この美しい蝶が舞う姿を見ようと、時期に合わせて全国や海外からも多くのファンが訪れるようになりました。
 こうした活動を通じて、太郎生をさらに魅力ある地域としてこれからもアピールしていきたいと考えています。
蜜を吸うアサギマダラ
アサギマダラの休息
案内する会員
案内する会員
問い合わせ先  巨勢利幸(こせとしゆき)
     三重県津市美杉町太郎生4475
      059−273−0231

e-mail  
ホームページ  
取材機関 三重県環境生活部
文化振興課
三重県津市広明町13番地
059−224−2233
登録日 平成30年12月26日

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