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みえの文化団体詳細

地域 北勢地域
団体名 多度雅楽会

練習風景
練習風景

プロフィール ・2000年10月より活動開始。
10名でスタート。
・会員数25人(男性10人、女性15人)。会社員、自営業、主婦、学生など10代〜60代で構成。中心は35〜40歳。
・春、秋年2回の定期演奏会の他、文化祭、依頼演奏など舞台中心に活動
・桑名市文化協会、雅楽協議会に加入
記事 緊張のなかにも和やかな桑名市民芸術文化祭のリハーサル前に、館主の田中松緑さんからお話を聞きました。

◆多度雅楽会について
 雅楽は、学校で日本の伝統音楽として学ぶことはあっても、市民の方が参加する機会が少なく、この地域では伊勢神宮や多度大社などの行事で限られた楽人により演奏されてきました。鳳笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、笛の管楽器に、琵琶、筝の絃楽器と太鼓などの打楽器で構成されるオーケストラに加え、貴族文化の香る華麗な装束で舞う舞楽があり、近年、その美しさに魅せられて自ら舞や演奏を希望する人が世代を越えて増えてきました。
そこで、能楽や筝、尺八と同じく市民文化活動として雅楽を継承発展させるため、誰もが楽しめる場を創ろうと多度雅楽会を立ち上げました。
 立上げ時は多度大社の協力も得て10人でスタートしましたが、当初から独立した市民文化団体として運営しています。会としては、やる気のある人が実力に応じて活躍できるよう役割分担し、演奏会において経験と成果を積み上げ、どこにでも通用するハイレベルな技量を目指して活動しています。

◆ 活動内容について
 本部の多度雅楽庵は多度山にあって、豊かな歴史と自然のなかで稽古することができます。演奏だけでなく、舞楽などの舞台芸術としての美を追求しており、会員や観覧者が楽しめるよう工夫しています。このため、支部のある東京からも多度に来訪して演奏する会員が多く、会員間の交流を通じて人材の層も厚くなってきました。
 また、自然な形で雅楽を継承できるよう、昨年度から市内公募により応募した親子の協力により、桑名地方に伝承のある迦陵頻(かりょうびん)などの童舞(わらわまい)を復興しました。子どもたちや若い世代が気軽に雅楽を継承できる環境を整え、地域の特色を活かした街づくりに貢献出来ればと考えています。
 今年の秋の六華苑での定期演奏会では県民文化祭地域自主プログラム、「文化芸術による創造のまち」文化庁支援事業として、大太鼓(だだいこ)と大鉦鼓(おおしょうこ)を入れた豪華絢爛な舞楽を披露することができました。曲目も、古式をもって、伝承ある走舞(はしりまい)のほか、平舞(ひらまい)、童舞を番舞(つがいまい)で演奏するなど、民間舞楽会として最大規模と自負しています。
 稽古は、月2回の定例合奏会のほか、会員の多様なライフスタイルに応えられるよう、土日の個人レッスンを基本にしています。雅楽の基本は「歌が舞」の世界であり、口伝によって習得することが正しく、近道です。

◆ 活動してきて
 多度山の豊かな自然のなかで多度雅楽会も成長してきていると思っています。雅楽は姿、形、気が大切であり、多度の自然は気持ちよく演奏させてくれます。
しかし、実際の演奏会はなかなか思うようにはいかないもので、完璧はあり得ない、従って終わりがなく、いつまでも追求し続けているというのが実情です。
 雅楽は人の和が大切です。人が揃い、一つになって演奏できることは本当に気持ちがよいものです。
 苦労といえば稽古のほかに準備が大変なことです。特に本格的な演奏会は舞台づくり、楽器や装束の調達と運搬など費用もかかり、装束の着付などの労力も大変です。

◆ 今後の活動について
大太鼓と大鉦鼓を入れた舞楽が桑名で毎年出来たらよいと思います。他では見ることの出来ない最高の舞台が皆さんのおかげで継続できれば本当にうれしいことです。
 会の活動としては、これからもメンバー全員で仲良くやっていければと思います。「和をもって貴しとなす」の如く・・・。
秋の定期演奏会(六華苑)の写真@
秋の定期演奏会(六華苑)の写真@
秋の定期演奏会(六華苑)の写真A
秋の定期演奏会(六華苑)の写真A
問い合わせ先  
e-mail  
ホームページ http://www.tadogagaku.com/
取材機関  
登録日 平成20年12月26日

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