槍 銘 雲林院住包治
やり めい うじいじゅうかねはる
指定区分 |
県 |
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指定種別 |
有形文化財(工芸品) |
指定・登録日 |
|
市町 |
四日市市 |
所在地 |
四日市市安島(四日市市立博物館) |
所有者 |
四日市市(四日市市立博物館) |
員数 |
1口 |
構造 |
- |
年代 |
室町時代後期(16世紀後半) |
関係サイト | |
関連資料 |
概要 |
穂(ほ、刃部)の長さ40.4㎝、茎(なかご)の長さ45.0㎝、身幅5.5㎝の、身幅が広く姿の整った堂々とした槍である。槍は室町時代から戦場での中心的な武器となるが、雑兵(ぞうひょう)などは穂の小さな長柄(ながえ)の槍を使用するのが通常で、本作のように大きく出来の良い笹の葉型の穂先を持つ槍は上級武将が用いたものと思われる。 銘文にある雲林院は、伊勢別街道にほど近い津市芸濃町にあり、刀工集団である大和手掻派(やまとてがいは)の包永(かねなが)の末流とされる包長(かねなが)(室町時代中期)などが作刀した場所と考えられている。 雲林院包治(うじいかねはる)は、これまでその名が知られておらず、本作によって初めて明らかになった刀工であるが、作風は大和の手掻派(てがいは)よりも相州伝(そうしゅうでん)に近いものがあり、包長よりやや時代が下がる室町後期の刀工と考えられる。 本作は、文化庁から四日市市立博物館に譲渡された、いわゆる赤羽刀(あかばねとう)の一つであるが、雲林院刀工の新資料であり、美術的価値の高い歴史遺産として顕彰し、保護すべき作品である。 |
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