木造男神坐像

もくぞうだんしんざぞう


木造男神坐像

指定区分

指定種別

重要文化財(彫刻)

指定・登録日

市町

鈴鹿市

所在地

鈴鹿市稲生西

所有者

伊奈冨神社

員数

1躯

構造

-

年代

平安時代(前期)
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関連資料

概要

 総高52.4㎝、樟材、一木造。ほとんど丸彫りに近く彫成し、内刳りは無い。頭には幅広の幞頭冠(ぼくとうかん)、体には袍(ほう)と袴を着し、腰には石帯を巻いている。目を凝らして閉口し、顔は僅かに左斜に向け、右足を外にして結跏趺坐風に坐す。冠と膝上面の一部は乾漆を盛って整形している。
 50㎝あまりの小像とはみえぬほど堂々とした像で、木塊を思わせるような充実感がある。着衣に刻まれた幅広く鎬立った衣文表現は、いわゆる平安時代前期の一木彫成像に通じる。制作時期は平安時代前期、9世紀後半頃まで遡ると考えられる。社伝では、
「崇神天皇像」とされる。三重県を代表する神像である。

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