木造大日如来坐像 文明十一年文明十三年の銘がある

もくぞうだいにちにょらいざぞう


木造大日如来坐像 文明十一年文明十三年の銘がある

指定区分

指定種別

有形文化財(彫刻)

指定・登録日

市町

菰野町

所在地

三重郡菰野町竹成

所有者

竹成区

員数

2躯

構造

-

年代

室町時代(後期)
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関連資料

概要

 金剛界及び胎蔵界の大日如来坐像。胎蔵界は法界定印を金剛界は智拳印を結ぶ。総高は2躯ともに101㎝、檜材、寄木造。正面する坐像で右足を外にして結跏趺坐する。内刳があり、玉眼。矧目は胴体箱形に組合せ、首差し込み。両手は肩、肘、手首は差し。膝は横木を矧ぐ。宝髻を結び、天冠台を彫り出す。条帛と裙を着す。臂釧、肩釧をつける。彩色はほとんど剥落し、素地を出す。
 金剛界像の胎内胸部には「本願上人/金通聖阿弥陀佛/文明十一(1479)年十月四日/奉造者也」、胎蔵界像の胎内胸部には「文明十三(1481)年 (梵字)本願上人聖阿弥陀仏/卯月五日」の墨書銘がある。また、胎蔵界像の裙先裏に正保4(1647)年に修理した銘がある。
 この像が安置されている大日堂は、元は大日寺と称したと伝えられており、江戸時代には既に小堂のみになっていたという。現在は地元竹成区によって大切に保存され、親しまれている。

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