妙華寺本堂

みょうげじほんどう


指定区分

指定種別

登録有形文化財(建造物)

指定・登録日

市町

津市

所在地

津市久居二ノ町1743

所有者

妙華寺

員数

1棟

構造

木造平屋建・瓦葺・建築面積264㎡

年代

安政4年(1857)
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概要

 妙華寺は、津藩から5万石を分封された久居藩の城下町にある久居藤堂家菩提寺の玉寺の西隣に並ぶように、天和元年(1681)に建立された真宗高田派の寺院。文政4年(1821)の久居大火により焼失し、現在の本堂は安政4年(1857)の再建と伝えられている。
 山門の奥に南面して建つ本堂は、木造平屋建で、表側(南側)を大間、奥の中央に内陣、その両側に余間、背面(北側)を後堂に区画し、建物の両側面には楽ノ間が配置されている。屋根は、桟瓦葺の寄棟造り錣葺で、正面に向拝が突出する。向拝の柱は虹梁で本堂本体とつながれ、その中央に獅子等が彫られた笈形付きの大瓶束をたてて中桁を支え、海老虹梁で本堂本体上部とつながれている。
 この手法は高田本山専修寺の御影堂(重要文化財)にみられ、高田派末寺の本堂建築に取り入れられているものである。妙華寺は藤堂家菩提寺と境内を並列する待遇を受ける寺院で、その本堂は向拝の装飾的な構成や、桟瓦葺の寄棟造りの屋根を錣葺にするなど特色ある外観をもっており、久居の城下町の歴史的景観を留める貴重な建物である。

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