逆柳の甌穴
さかやなぎのおうけつ
指定区分 |
県 |
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指定種別 |
天然記念物 |
指定・登録日 |
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市町 |
伊賀市 |
所在地 |
伊賀市高尾字逆柳1066番地 |
所有者 |
国 |
員数 |
2基 |
構造 |
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年代 |
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関係サイト | |
関連資料 |
概要 |
逆柳の甌穴は、直径1 . 5m、深さ4. 0m のものと、直径3. 0m、深さ1 . 2m の甌穴の2つからなる。現地では、前者を「雄井戸(おいど)」、後者を「雌井戸(めいど) 」と呼んでいる。両者とも川幅3~5mの木津川水系床並川の河床に発達するものである。 甌穴は、日本各地の侵食力の大きい河川中上流部によく見られ、河床の亀裂に入り込んだ石が撹拌されることにより自然にできる丸いくぼみである。 雄井戸地点では、前方の岸壁によって河流が大きく屈曲することで、勢いよく流れ落ちた河川の流れが、壁面にあたって回転し、規模の大きな甌穴ができたと考えられる。 雌井戸とされる甌穴についても、床並川が右方向に曲がる河床内に位置しており、下方侵食が大きくなって甌穴を生じたと考えられる。 これらは、床並川の川幅や流速等からすると、格段に大きいものといえる。床並川の流速を小さくしている原因は、下流部に設けられた床波堰堤の影響が大きいが、床並川の河床では、甌穴を発達させる浸食作用は現在も継続している。 |
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