旧広野家住宅(角屋)主屋

きゅうひろのけじゅうたく(かどや)しゅおく


旧広野家住宅(角屋)主屋

指定区分

指定種別

登録有形文化財(建造物)

指定・登録日

市町

鳥羽市

所在地

鳥羽市鳥羽4-1244-2

所有者

鳥羽市

員数

1棟

構造

木造平屋及び2階建、瓦葺、建築面積220㎡

年代

文政8年(1825)
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関連資料

概要

 広野家は角屋と呼ばれ、江戸時代には大庄屋を務めた鳥羽随一の富豪で、明治から戦前までは薬舗を営んでいた。鳥羽市街地の南側に位置し、中庭を中心に主屋・内蔵・土蔵などの建物がその周囲に配置されている。
 道路に面して敷地の北西隅に北面して建つ主屋は、屋根は切妻造・桟瓦葺で、東西棟の東半が木造つし2階建、西半が木造2階建となり、その背後に台所を中心とする南北棟の木造平屋建が接続している。東西棟西半部の2階建部分は江戸時代後期(文政8年)の建築で、東半部は明治時代前期まで増改築されたものと思われる。外壁は、ささらこ下見板張で、正面には細い格子がはめ込まれている。増改築部の内部にはガラス障子が入れられた欄間や色ガラスなど洋風の要素もみられる。
 この建物は、広野家の様子を描いた明治22年の銅版画にも描かれている。江戸期の大庄屋、また、明治期の富豪が営んだ邸宅の様子を現在によく伝えると共に、鳥羽の歴史的な街並み景観の重要な要素となっている。

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