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みえの文化びと詳細

地域 中勢地域
名前 何 恵娜(か えな)

何 恵娜さん アトリエにて
何 恵娜さん アトリエにて

プロフィール (打ち出し・彫金)鍛金作品制作

2008年 三重大学教育学部卒 美術教育・金属工芸専攻/
2013〜2015年 ヨーロッパの金属工芸の技術を学ぶためイタリアへ留学
2015年 パリ・NEKOコレクションにてパリ会場賞受賞
    フィレンツェのMostra internazionale dell’ Artigianato及び、伯爵家コルシーニ主催のArtigianato Palazzoにて実演販売
帰国後、三重県津市に工房を構え、各地のギャラリー、画廊にて作品展を開催
記事 ―鍛金との出会い―

 中学校の恩師の勧めで、美術教員を目指し、三重大学の教育学部美術コースへ入学。そこで鍛金に出会いました。
鍛金は、銅版などの金属板を金槌で叩いて形にしていきます。様々な選択肢があるなかで、一番難しく、技術が必要だと思った鍛金に魅力を感じました。
 小さいころから創作することや、手を動かすことが好きだったので、大学で学ぶことはとても楽しく、作家でもある経験豊富な講師に教えてもらうことで、鍛金の魅力に惹きこまれていきました。


―イタリア留学―

 大学卒業後、教職に就きました。しかし、鍛金作家としてやっていきたいという思いが強くなり、退職し、イタリアへ留学することに。
 イタリアに来て2、3か月程経った頃、なんとなく街を歩いていると、大きな鍛金のレリーフが飾ってある銀細工の店が目に入りました。オーナーの作品、それはまさに自分が目指しているものでした。その日飛び込んで行ったことがきっかけで、その後1年間、オーナーの息子の銀工房「FogliaFirenze1935」で銀器制作技法を学ぶことになり、2年目はオーナーから技術を学ぶため、銀細工の店でインターンをしました。
 2年間のイタリア留学は10年くらい住んでいたような気がするほど、とても濃密で素晴らしい時間を過ごしました。

―帰国後の活動―

 帰国するとすぐに個展の開催が決まりました。「良いギャラリーがあるよ!」と声が掛り、ちょうど偶然、良い時期にギャラリーの空きができたということで、帰国して3か月後に個展を開催することに。周りの方々のサポートやタイミング、いろいろなものに恵まれて素晴らしいスタートをきることができました。
 その個展は大変好評で、そこからたくさんの人との繋がりが生まれ、現在は、三重県内で画廊で企画展を開催して頂いたり、美術館のギャラリーで個展を開催したりしています。

―今後について―

 今は主に三重県内で活動しているので、今後は日本各地で作品を出展し、海外でも活動していきたいと思っています。
 あと、大きな目標としては、今から8年後には弟子がほしいと思っています。2年前に、「10年後に弟子が居られる環境を整える人になる」と目標を立てたので、今は8年後。彫金の技術の継承のためでもありますし、彫金作家を志す若い人たちに道を作ってあげたい、育てたいと思っています。
無題「竪琴のネックレスと音符のピアス」
「竪琴のネックレスと音符のピアス」
「月夜のさざめき」手動で動く作品でカエルと鯉がピョンピョン跳ねます
「月夜のさざめき」手動で動く作品でカエルと鯉がピョンピョン跳ねます
問い合わせ先 工房 打ち出し・彫金工房 “ENISSIMA”
e-mail cesello@enissima-kaena.com
ホームページ http://www.enissima-kaena.com
取材機関 三重県環境生活部文化振興課
電話番号:059−224−2233
E-mail:bunka02@pref.mie.jp
登録日 平成30年8月9日

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