みえの文化びと詳細
地域 | 北勢地域 |
---|---|
名前 | 水谷 陽子
|
プロフィール | 煎茶 名古屋松風流 家元正教授 水谷陽川 昭和26年 茶道(表千家)を始める 昭和49年 煎茶道を始める 煎茶 名古屋松風流 家元 仙田竹窓氏に師事 昭和60年 煎茶 名古屋松風流 家元教授 平成10年 煎茶 名古屋松風流 家元正教授 |
記事 |
【出会い】 中学1年生から茶道をはじめました。 知人の誘いで「煎茶道」と出会い、型や物よりも自由な精神を重んじ、煎茶を味わいながら人との対話や書画を楽しむという『和敬清雅』の精神の「煎茶道」に感銘を受け、引きこまれていきました。 「煎茶道」と「抹茶道」を一緒にお稽古していくうちに、其々の精神やお作法の素晴らしさを感じ、今日に至るまで続けています。 【自由に楽しく】 私たちが家庭などで「お茶を飲む」と言えば、たいていは煎茶だと思います。その煎茶にも「煎茶道」があり、おいしいお茶を淹れるためのお点前、お作法があります。 おいしいお茶を出すためには、湯加減、茶葉の種類・分量、時間がとても大切です。 お茶がゆっくり時間をかけて美味しく抽出されるまでの間に、器を温め、茶碗や茶托を清め、お道具の準備を整えます。茶葉の種類や分量に適したお湯の温度の調節をし、茶葉にお湯を注ぎゆっくりと蒸らします。それを茶椀に均等に最後の一滴まで丁寧に注ぎ、お客さんに味わっていただきます。この一連の動作がお点前なのです。 「煎茶道」のお茶会は、自由で気取りのない雰囲気で、お客さんと席主の和やかで和気あいあいの応対が楽しいお席です。 平成26年11月3日には、桑名市の六華苑にて第23回桑名市民芸術文化祭(茶道)のお茶会が開催され、お煎茶の茶席がありました。当日は、六華苑を訪れたお客さんで賑わっていて、お煎茶席が初めてというお客さんもたくさんみえました。初めての方は「作法が分かりません」「どうすれば良いのですか?」と、おっしゃる方が大勢みえましたが「何も難しいことはありませんので、気楽にお楽しみください。」と、お声掛けをしますと、安心されて茶席に参加してくださり、本来の煎茶の味と香りとお菓子のハーモニーを楽しんでいただくことが出来ました。ご参加いただいた方々からは「煎茶って、こんなに美味しいんですね。」「気取らず、楽しいお席でした。」等の感想を頂戴して、とてもうれしく感激しました。 初めての方々が「煎茶道」に触れていただき、体験していただくことは、私たちにとって大変有意義で嬉しい事です。今後も、このような機会が増えれば有り難いと思っております。 【活動していくうえで】 「煎茶道」を学ぶことにより作法は勿論の事ですが、心配りや人との繋がりを学んでほしいと思っています。 現在、自宅でのお稽古をはじめ、六華苑、公民館等で煎茶、高校の茶道部では抹茶のお稽古をしています。様々な年代の方との出会いに日々感謝し、お稽古に来て下さる生徒さんには、その人の良さを引き出していただける様に繋がりをとても大切にしています。「どうすれば、皆さんが楽しんでお稽古出来るのか。」「どうすれば、お点前の手順を分かりやすく覚えられるのか。」と、常に頭に描いています。正教授として自分に厳しく、自信と責任感を強く持って指導にあたっていますと共に、素直な気持ちで生徒さんから様々な事を学ばさせてもらっていると思っています。 家元や生徒さんからの厚い信頼にお答え出来る様、私自身も家元のお稽古を受けながら自分を律し、皆さんと共にお稽古を続けていきます。 【未来へのメッセージ】 「煎茶道」は、あくまでも形式にとらわれない自由な心の楽しみが大切だと思います。 日常生活の中でお茶を飲みながら楽しい時間を持つことこそ「煎茶道」の心だと思います。いかにしておいしいお茶を出し、いかにしておいしく味わうかを考え工夫し発展させた手順がお点前であって、普段にお茶を淹れるのと同じ内容の事を形にしただけなのです。堅苦しく考えず、先ずは、おいしい煎茶を飲んで、ホッと一息ついていただきたいです。 身構えず、リラックスした気持ちで「煎茶道」に触れていただける機会が増えます様に、皆で精進し、力を合わせて一人でも多くの方に向けて「煎茶道」を発信していきたいです。 ◆取材者から◆ 形にとらわれず楽しく美味しいお茶を頂くという「煎茶道」の自由な精神に感動しました。何よりも、水谷先生の細やかなお心遣いや気さくなお人柄に感銘を受け、「煎茶道」をとても身近に感じました。 ご自宅でのお稽古の様子を拝見していますと、とても和やかな時間が流れていたのが印象的です。ホッと一息できる癒しのひと時でした。 お茶会の設え お稽古風景 |
問い合わせ先 | 水谷 陽川 電話:0594-21-1274 |
ホームページ | |
取材機関 | 桑名地域防災総合事務所 |
登録日 | 平成27年1月16日 |