みえの文化びと詳細
地域 | 北勢地域 |
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名前 | 水谷 桑丘
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プロフィール | 桑名市の日本画家。群衆のエネルギーや情熱に魅かれ、桑名の石取祭等祭りをモチーフにした作品も多い。 伊勢神宮の式年遷宮に関連する行事や祭典の記録絵画を制作する一人。俳句もたしなみ、俳画も描く。 【主な略歴】 1943年 三重県桑名市に生まれる 1968年 新美術展に入選 1993年 「彩韻」200号で文部大臣奨励賞受賞 2000年 ネパール王国大使館賞 2004年 ネパール作品2点神宮徴古館へ献納 2007年 川曳き・陸曳き 屏風絵神宮徴古館へ献納 2011年 桑名市文化功労賞受賞 【現在】 新美術協会副理事長 晟萌会(せいほうかい)中部本部代表 桑美会主宰 中日文化センター講師 桑名国際美術交流会会長 第62回神宮式年遷宮記録絵画担当 |
記事 |
【一日一絵】 1989年11月1日から一年間、365日休むことなく毎日絵を描くことに挑戦しました。楽しい半面、想像以上に大変なことでした。しかし、このときの経験が大きな自信にもなっています。描くための勉強だけでなく、これまで見過ごしてきたものを拾ったり、知らないモノを見つけたり、旅行や人との交わりや出会いなど、いろいろな経験が人間の生き方となって作品に投影します。単純な線一本にも思いがこもっています。多くの人との出会いは本当に貴重な財産となりました。 【俳句と日本画】 俳句との出会いは、自分の絵画教室の生徒に俳人の井阪月子さんがおられ、彼女の勧めで始めました。その後、俳人協会会員『雪解(ゆきげ)』の同人にもなりました。俳句を詠むようになってから、自分の作品に句を入れるいわゆる俳画も描くようになり、作品の幅が広がりました。描くモチーフに困ったときには、俳句に救われることもあります。そこからイメージを膨らませて描けることもあるからです。絵画と俳句のコラボは、お互いの魅力を引き出す効果があり、これからも続けていこうと思っています。 【式年遷宮記録画家】 20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮。関連する行事や祭典の記録絵画を制作するひとりに選ばれました。2004年6月、ネパールを題材にした絵二点を献上したことがきっかけとなり、名古屋市の画家と二人で担当します。50〜80号の作品16点を描きますが、平成25年の行事だけで8点制作します。下調べ、構図等も考えながら準備することになるので、その年は半年間程、作品制作に掛りきりになりそうです。後世に残る名誉な仕事なので、全力で臨むつもりです。 【国際交流】 日韓友好美術展が2000年の3月に桑名の六華苑で開催されたことがきっかけとなり、その後、韓国の馬山市と桑名市が交互に展覧会を開催して交流が続いています。こういう民間レベルでの小さな交流こそ必要だと痛感しており、国は違っても人間同士話し合い、笑いあい会員同士新睦を深めています。 【若い人たちへ】 自分の教室の生徒さんに中高年の人たちが多く、特に若者の日本画離れを痛感しています。技法がやや複雑なことや画材の使い方が多少面倒なこともあって、入会を躊躇される方がいます。しかし、日本画に限らず、本当に良いものはいつまでも残っていくと信じています。日本画の伝統や魅力を、若い人たちに知ってもらい、親しんでもらうため、これからも描き続けながらいろいろな機会を通じてアピールしていきたいと思っています。 宇治橋渡始式渡始図(神宮徴古館蔵) 死者の日(メキシコ) |
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登録日 | 平成24年10月31日 |