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俳句のくに・三重
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三重県内の句碑一覧
地域から探す: 四日市
町なかの昔の松の春の暮
蛤の焼かれてなくや敦公
涼しさや松こしに見る伊勢の海
かの雪嶺信濃の国の遠さもて
三日月の地はおほろなる雪見草
歯朶の風涼しく齢高く住む
八方に向き鴨の向定めなし
けふばかり人もとしよれはつしぐれ
更紗文あかき古陶や春ふかむ
住み慣れし街の明け暮れ冬椿
古里は菜の花もあり父の顔
手を入れて井の噴き上ぐるものに觸る
はるけさがあり鵙が居て啼かぬ時
歩行ならば杖付き坂を落馬かな
風切れの紅葉なほ舞ふ崖の天
露けさよ祷りの指を唇に触れ
文月や六日も常の夜には似す
囀りに暮れ累卵の磧石
雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ
群山の中系なすは雪嶺のみ
手花火は深山の木々の肌あかむ
山中に只さいて居る櫻かな
松檜左右に開き青嶺見す
青の国開くよ葛の茂る地に
円空仏外に出で来て枯銀杏
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