資料詳細

伊勢古市備前屋踊りの図

項目 内容
資料番号 JR0000503
資料分野/分類 人文系/考歴美/浮世絵・錦絵
資料名
個別資料名 伊勢古市備前屋踊りの図
資料形態
現状刷りなど トリミング、ズレ、褪色
時代 江戸、江戸
和暦・西暦 1603~1868
指定等
作者名 歌川国貞/うたがわくにただ
印署
名主印
改極印
発行年月日
版元発行者 西村屋 与八
付属品
旧蔵者
料紙
彩色
付属品計測値
国内/国外 国内
地域
備考
資料解説  多くの参宮者が訪れた伊勢古市は、江戸吉原や京都島原などに並ぶ大歓楽街でした。この浮世絵は、美人画・役者絵師として大いに人気を博した歌川国貞(三代豊国)が古市を代表する妓楼備前屋(別名牛車楼・桜花楼)を描いた美人画で、江戸の版元西村屋から出版されました。絵柄は、艶やかな着物姿などの遊女3人が大きく描かれる美人画の定番ですが、奥の大広間では着飾った遊女たちによる伊勢音頭の総踊りが繰り広げられています。大広間は桜花楼の由来となった桜の間で、襖や夜具・欄干飾り・提灯などに、牛車の車輪を図案化した同店の定紋源氏車が散りばめられています。
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』では伊勢古市の千束屋の鼓の間が紹介され、大きな宣伝効果だったと言われています。備前屋では人気戯作者式亭三馬作、歌川国直挿絵による宣伝冊子を江戸の刷物所から刊行し、ひいき筋に配布しています。歌川国貞は、三馬の戯作の挿絵が出世作の一つであり、三馬の書画会の世話人になっていました。それを踏まえて、この美人画をみると、全面に備前屋のシンボル源氏車を配し、薄青の襖の間から華やかな桜の間を垣間見せる構図は、単なる美人画ではなく、備前屋=桜の間=伊勢音頭を印象づける宣伝性を意図した可能性があります。伊勢古市の妓楼では、伊勢神宮のお膝元という地の利のみに頼るばかりではなく、江戸のメディアまでをも動員した集客戦略を展開していたのです。
閲覧可否 要予約