みえの文化団体詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 地域 | 東紀州地域 |
| 団体名 | よその餅保存会 |
| プロフィール | 【会長】 山田 稔(やまだみのる)さん 【会の紹介】 平成14年6月発足、会員40名 平成13年、およそ40年間途絶えていた伝統文化「よその餅」を舞台で発表したことを機に、船津地区の住民でもう一度この伝統文化を復活させようとの思いで発足しました。 |
| 記事 | 人が長く住んできた場所には必ず伝統文化が存在します。とりわけ、自然と共存して暮らしてきた地域では豊漁、豊作祈願や無病息災、そして集落共栄を祈願するということに由来するものが多く見られます。しかし、時代の流れや社会のシステムの変化によって伝統文化を引き継ぐ若い後継者も減少し、伝統文化そのものが絶えてしまった例も少なくないのが現状です。そんな今、40年もの間途絶えていた伝統文化を地域一丸となって復活させてから10周年を迎えた団体「よその餅保存会」を紹介いたします。 よその餅とは、北牟婁郡紀北町海山区船津大字区で300年以上にわたってなされてきた伝統行事で、無病息災、村の共栄を祈願するものといわれています。毎年1月5日(現在は1月2日)、船津大字区内にある曹洞宗の寺院、永泉寺の境内で行われており、8~10人の男衆が長さおよそ180センチメートルの千本杵を持ち、地つき歌(この地域で家を建てる際に行う地鎮祭りのときに歌われる唄)にあわせて餅をつきながら臼の周りを回ります。地つき唄が終わると次は、「ヤッサイヤッサイ」と豪快なかけ声と共に速度を増していきます。つき終わった後の餅は境内で見物している地元の人々に振る舞われます。近代以降は笛や太鼓の音色も加わり、その光景は地域の正月を明るく賑やかに演出するものだったのでしょう。これほど長きにわたって行われてきた正月伝統行事ですが、高度経済成長期が始まって間もない昭和30年代頃から後継者不足という荒波にのまれ、一旦途絶えてしまうこととなりました。村の若者は職を求めてみな都会へと出ていき、後継者が不足したことが大きな要因のひとつです。 40年間途絶えたよその餅を復活させる転機が訪れたのは、平成13年に三重県から各地域の代表的な伝統文化を披露してほしいという提案が出てきたことです。当時の紀北町船津大字区の区長はこの地域の代表として手を挙げて地元住民に呼びかけ、尾鷲市内で「よその餅」を披露しました。この催しが大変好評であったという情報を聞いた区長は翌年の平成14年2月に区の総会を開いてこの行事を復活させることを提案し、同6月、「よその餅保存会」の発足へと至りました。この時、前年のよその餅披露の際も精力的に関わった山田稔さんが区長の任命によって会長となりました。そして平成15年正月に「よその餅保存会」としては初めてのよその餅を行い、よその餅は40年の時を経て晴れて復活することとなりました。平成15,16年と区内の空き地で行っていましたが、復活後第3回目となる平成17年の正月には元々行われていた永泉寺の境内でされるようになりました。 平成23年はよその餅保存会はめでたく10周年を迎え、来年はよその餅復活後10回目を迎える予定です。会長の山田さんが一番としている目標は、あと10年は自分たちがこの会を運営しながらよその餅を続けていくということです。10年という年月はまだまだ自分たちが頑張れるというのと同時に、後継者育成のためにも十分な年月であると山田さんは力説します。そんな山田さん、普段は笛や太鼓を子どもたちに教える活動をしています。よその餅には欠かせない笛と太鼓を楽しく覚えることにより、よその餅への関心も高まって子どもたちが積極的に行事に参加してくれると山田さんは考えています。息を吹き返した伝統行事の再出発は幕を開けたばかりです。 |
| 問い合わせ先 | 〒519-3405 三重県北牟婁郡紀北町海山区船津1451-6 山田稔さん 電話:0597-35-0114 |
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| 登録日 | 2011/08/19 |