みえの文化団体詳細

NPO法人ふるさと企画舎 ~人づくり・まちづくり~

項目 内容
地域 東紀州地域
団体名 NPO法人ふるさと企画舎 ~人づくり・まちづくり~
プロフィール 三重県南部に位置する北牟婁郡紀北町海山区で生まれ育ち、地元の自然を心から愛する田上至さんによって2006年に設立されました。銚子川に臨む自然に囲まれたキャンプ場『キャンプinn海山』の指定管理者を担い、銚子川流域をフィールドにした数々の自然体験プログラムを実施中。
記事 三重、奈良県境にそびえる大台ヶ原を源流とする清流銚子川は、源流から熊野灘の河口までの全長が20キロメートル足らずなのに対し、約1600メートルもの高低差があります。それほど急峻な地形を流れるこの川には様々な表情があり、アマゴ漁場、材木搬出の運河、天然の滑り台、リバーカヌー、秘境トレッキングとそれぞれの時代ごとに流域住民と深く関わり合ってきました。今回は、そんな美しく奥深い自然に囲まれた銚子川、川とともに関わってきた人の魅力を広めようと結成されたNPO法人ふるさと企画舎をご紹介します。

NPO法人ふるさと企画舎設立のきっかけ
 NPO法人ふるさと企画舎を立ち上げた会長、田上至さんは昭和37年7月、北牟婁郡旧海山町船津で生まれ、幼少時代から銚子川を見ながら育ってきました。高校卒業以降しばらく地元を離れていましたが、10年以上を経て再び故郷へと戻ったとき、自然が激減していた地元の姿を目の当たりにして愕然としました。少しでも海山の自然を残そうと田上さんは地元で自然保護団体のボランティアをつとめるようになりました。その後、平成10に実施されたアウトドアプログラム「みやまで遊食」で遊びの達人(インストラクター)として活躍したことをきっかけに、自身の知識や経験によって地元の魅力を伝えることに意義を感じるようになりました。様々な行事を通じて活動背景の違う多くの人がつながり、そこから新しい発想が生まれる。この循環を「人づくり・まちづくり」とし、このことをコンセプトに2006年7月、NPO法人ふるさと企画舎を設立しました。その後、2007年3月にはキャンプinn海山の指定管理者となって町内のアウトドア事業者、林業関係者などと連携し、銚子川をフィールドとした様々なプログラムを実施しています。2009年には、NPO法人ふるさと企画舎のブログ『海山にこいま』が、CANPAN第4回ブログ大賞選考委員特別賞を受賞しました。

NPO法人ふるさと企画舎の今とこれから
 現在、NPO法人ふるさと企画舎はキャンプinn海山の指定管理を担っており、銚子川の自然、恵みを存分に体感できる季節ごとのプログラムを実施しています。銚子川支流に位置する魚飛渓にある天然滑り台(小さな滝を利用した滑り台)の体験、ツリーイング(木登り)、アマゴつかみ取り大会、大台山系の渓谷にある迫力の清五郎滝氷瀑トレッキング、源流に当たる大台ヶ原トレッキングなど、非日常を体験できるアウトドアプログラムは非常に人気があり、県内外からの常連客も多いです。また、2007年8月には、かつての熊野古道であった「銚子の渡し」を復活させました。船は紀宝町在住の熊野川川舟職人谷上嘉一氏が製作し、田上さんが種まき権兵衛の格好をして船頭をつとめました。透明度の高い銚子川を船で旅する快感、それに田上さんの明るく楽しい人柄もあり、河川敷には船待ち客が行列を為していました。しかし、表面上だけを楽しめるアウトドアプログラムだけでは銚子川の恩恵を体感してもらうには不十分と感じた田上さんは今後、銚子川と地域を結びつけるプログラム実施に向けて取り組んでいます。具体案として、銚子川流域の農業を活性化し、川の水とこの地の土壌からの恩恵を受けた野菜とアマゴを使った食品を開発し、「ふるさと宅急便」としてこの地を離れて都会で暮らす人へ銚子川の味を送る試みなどがあります。また、次世代を担う若い世代の育成にも力を注いでいます。

 田上さんは、「私は本当に人に恵まれている。地元で長年銚子川と関わってきた人、他県から移住してきた若い人など。ふるさと企画舎がここまでこられたのも地域を愛し、一緒に活動している皆のお陰。皆が家族であり、兄弟のような感じ」と語ります。人と地域、自然が川という強い絆で結ばれています。
問い合わせ先
e-mail
ホームページ http://www.furusatokikakusha.com/index.htm
取材機関
登録日 2009/12/22