みえの文化びと検索詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 地域 | 東紀州地域 |
| 名前 | ペーパークラフト・伊勢型紙・切り絵作家 蓑虫 |
| プロフィール | 三重県熊野市在住、現熊野文化圏専門学校教員。日本切り絵協会会員、アメリカきり絵師組合(GAP)会員 森林インストラクター、プロジェクトワイルドファシリテーター、プロジェクトラーニングツリーリーダー、自然観察指導員、ネイチャーゲームリーダー、少林寺拳法5段 第13回 ペーパーワークス 紙わざ大賞展 大賞受賞 (第9、11回 紙わざ大賞展 奨励会受賞 他入選2回) 第14回 鈴鹿氏産業人美術展 伊勢型紙部門 鈴鹿市商工会議所会頭賞 (同展 伊勢型紙部門での最高賞) 他 全国和紙画展、さかいでアートグランプリ入選など |
| 記事 | ◆ 蓑虫と名乗っているわけは? 「蓑虫は鬼の子なり」清少納言の書いた『枕草子』の一節です。体に枯れ葉や枯れ枝で出来たボロボロの衣装を着ていることから、それを鬼の服に例えたのです。しかし、ミノムシをいったん裸にして、色紙の中にいれてやるとミノムシはとても美しい色紙の蓑を身に纏います。ミノムシに惹かれるのはそれだけではありません。ミノムシは「ミノガ」という蛾の幼虫ですが、蛾になるのは雄だけなのです。また、雌は一生蓑虫のまま蓑の中で卵を産み生涯を終えます。卵から孵ったミノムシの子供の最初の食べ物は死んだ母親の身体です。そして母親の残した蓑の一部を削り取り、自分の蓑にして、ミノムシの子供は外へ出てゆきます。 蓑虫さんは、そんなミノムシの生き方に強く感銘を受けています。蓑虫さんもまた、紙と格闘し切り抜いて、新しい美しい形を作ろうとしています。蓑虫さんは、この伊勢型紙という技術を、自分という架け橋を通して後世に伝えたいと思っています。その意味を込めて「蓑虫」と名乗っているそうです。 ◆ 蓑虫のこころみ 蓑虫さんは、日本きりえ協会にも所属していて、きりえの美術展でも、伊勢型紙の技術を生かした繊細な作品を出品して認められています。 しかし、それでも、洋画や日本画のような美術品、あるいは陶芸や木工品などの陶芸に比べると、まだまだ工夫や熟成が足りないのではないかと感じていると言います。 そこで、蓑虫さんは今、柿渋紙のもつ特性(丈夫で水に強い)や手法を生かして、立体的な、あるいは、錯覚などを利用したり立体に見える作品(ページ下部画像の柿渋紙でつくったセミ)つくりを試みています。 ◆紙わざ大賞展で大賞を受賞 蓑虫さんにとって、今まで、作品つくりを行ってきて、もっとも嬉しかったのは、やはり、全国的なペーパークラフトの展覧会である、紙わざ大賞展で大賞をいただいたことだそうです。 大賞を受賞したことが大変な名誉なのですが、紙わざ大賞の審査員に、日本が誇る世界的デザイナーの福田繁雄先生、それから、日本最初の世界的美術展である東京ビエンナーレのコミッショナーで美術評論家の中原佑介先生が担当されていて、蓑虫さんにとって、この両巨頭に作品を認めていただいたという事が、とても励みになっているそうです。 ◆熊野での活動について 蓑虫さんは、現在、熊野市にある熊野文化圏専門学校に勤務しており、学生や地域の方々など、一般の方々に、伊勢型紙の技術を専門家のものだけではなく、簡単に楽しめるように紗張りやプリント技術の改良を行って講座を開いています。 また、森林インストラクターや自然観察指導員として、ネイチャーゲームやプロジェクトワイルドの普及などにも努めています。 蓑虫さんの作品には、自然や動植物、人物などが登場しますが、どんなに素晴らしい作品を作っても、本物の持つ輝きには、追いつくことができないといいます。本物のでなければ肌で触れ、感じることはできません。 「もっと、自然や生命など、本物のもつ美しさに目を向けて、大切にしてほしい」 蓑虫さんの作品作りには、本物がもつ一瞬の輝きを、失いたくない、とどめておきたいという願いがあるのだと思います。 |
| 問い合わせ先 | |
| ホームページ | http://www.ztv.ne.jp/minomusi/ |
| 取材機関 | |
| 登録日 | 2006/04/12 |