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山本 翠松(すいしょう)

項目 内容
地域 北勢地域
名前 山本 翠松(すいしょう)
プロフィール  桑名藩主の御用塗師であった家系に生まれ、現在桑名市に在住。五代 山本翠松(父親)から、江戸時代から伝わる技法を学び、その伝統を受継ぐ、桑名市無形文化財 漆工芸「塗師音」六代 山本翠松。

【主な略歴】
1950年  三重県桑名市に生まれる
1987年  第4回日本伝統漆工芸展入選
2000年  イジイジ塗り桑名盆が、三重県指定工芸品に認定
2005年  桑名市無形文化財(漆工芸)に認定
2006年  高円宮妃久子様に印籠(夜桜)を献上
2009年  三重県文化奨励賞受賞
      NHKほっとイブニング(東海の技)に出演
2010年  桑名市文化功労賞受賞
      ジェイアール名古屋タカシマヤにて個展開催
2012年  伊勢神宮へイジイジ塗り桑名盆を献納
現在   日本伝統工芸展東海支部所属
      桑名市民展、審査委員、運営委員等歴任
      漆塗り製作及び講演会(茶道、小中学校等)多数開催
記事 【塗師】
 漆塗りの職人のことを塗師(ぬりし)と言い、輪島塗りが有名ですが、東北から沖縄まで全国各地に職人さんがいます。地元桑名では、『桑名盆』が有名で、翠松さんは、もの心ついた頃から、父親の仕事をする姿を見て育ち、実際に自分でも10代からこの仕事に携わるようになりました。美しく独特の魅力がある漆塗りですが、主な技法には次の四つがあり、中でもイジイジ塗りは桑名盆を代表する技法となっています。

●漆塗りの技法
・夜桜塗り…黒地に黒色の桜の花びらを描く技法
・螺鈿(らでん)…細かくした貝殻をあしらったもの
・卵殻…白色を表現するため卵の殻を使う技法
・青漆イジイジ塗り…盆の縁を変わり塗りした塗り方
●翠松さんの作品
 祭車(山車・神輿・獅子頭) 茶道具(棗・印籠・看板)等

【石取祭への想い】
 400年余りの歴史を持つ桑名の石取祭。祭に欠かせないのが祭車で、多くの職人さんたちが支えてきました。大工、彫刻師、塗師、提灯屋、金具屋等。石取祭が続いてきたからこの人たちの仕事も成り立ってきました。古くから続いているこの仕事に翠松さんは、誇りを持ち、感謝の気持ちを忘れません。また、漆塗りは、長年使われると美しい光沢が生まれ、さらに味わい深いものになります。石取祭の祭車等も手入れ・保管がしっかり行われており、翠松さんが修復等を手掛けるのは、主に祖父の代に塗られたものだということです。自分の仕事を通して、これからも石取祭に関わり続けていきたいと願っています。

【伝統の継承】
 江戸時代の中期から六代も続いている伝統。これは、単に技術の継承だけではなく、家族そのものの歴史もつないできています。先祖がいたからこそ今の自分たちがある。その気持ちに感謝しつつ、その歴史や伝統を次の世代にもつなげていきます。現在、息子さんが跡を継ぐため、金沢で修業をしています。60歳を超えた翠松さんですが、この世界では、まだまだこれから円熟味が出てくるそうです。自分の仕事の充実期を迎えながら、次の世代へのバトンタッチも着実に進めている翠松さん。これからの活躍に目が離せません。
問い合わせ先 電話・FAX:0594-21-5455
e-mail info@suisyo.jp
ホームページ 桑名塗師「山本翠松」
取材機関
登録日 2012/06/27