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長尾 寿美子

項目 内容
地域 北勢地域
名前 長尾 寿美子
プロフィール 昭和11年生まれ。73歳。桑名市在住
コアラ文庫 主宰
もこもこの会(読み聞かせ会) 代表
ブックランドもこもこ(絵本講座) 代表・講師
絵本の庭 おひさまのイス(読み聞かせ会) 顧問
図書館、児童センター、公民館などの講師
東京子ども図書館誌友会員
児童図書館研究会全国会員並び愛知支部会員
文部科学省 子どもの読書活動優秀実践者表彰
桑名市社会福祉協議会表彰(もこもこの会)
記事 ◆文化(読書)へのかかわり
 子どもの頃は戦時中でほとんど本に触れることなく過ごしましたが、中学3年の頃から大人の本を読むようになりました。授業のとき、先生が脱線して、本の内容を楽しく話していただいたことをよく覚えています。そんなことからも本が大好きになりました。
 結婚し子どもが生まれ、しばらく育児に追われ本を読まなくなりましたが、育児も一段落してから読書を再開しました。その頃、住んでいた豊橋に児童図書館ができ、子どもと一緒に出かけ、最初に手にした本がベッティーナ・ヒューリマンの「子どもの世界・300年の歩み」で、この本が児童書への最初の扉を開けてくれました。そんなとき、児童文学の新しい地平を拓くという呼びかけで雑誌「子どもの館」が発刊(昭和48年)され、その雑誌にすごく魅せられ、さらに絵本、童話、児童文学に興味を持つようになりました。
 子どもの本にも勿論人生が書いてあり勉強になるし、読んでいてたちまち主人公になりかわり本のなかで遊ぶこともできます。「人生は楽しく、おもしろい」ことを子どもたちに伝えたいと思うようになりました。

◆コアラ文庫について
 桑名に来て、学童保育指導員に従事し始め、その手当で絵本を購入し文庫を開設しようと思い立ちました。集めた約200冊の古絵本と約500冊の児童書が準備でき、昭和62年、コアラ文庫を自宅の8畳の居間と文庫のために新たに建て増した4畳のサンルームで設立しました。平成5年から6年にかけてパラグアイに夫と一緒に出向き、夫は農業指導(JICA)を行ない、私は日系人幼稚園で日本語を教えたりしましたが、その間を除き、今日までコアラ文庫を続けています。開館日は第1、3土曜日の午後です。
 現在の蔵書数は絵本、児童文学書など約7,000冊あります。これまで、ユネスコから100冊の本の助成、伊藤忠財団(2回)、桑名北ロータリー(2回)からは補助金をいただき、それで本を購入することも出来ました。本箱は閉店した近所の本屋さんからいただいたりしました。
 コアラ文庫には部屋に入りきれないほど沢山の家族の方々が集まったことも数年間ありましたが、現在は毎回5~10組程度のご家族の方々が利用されています。学校が週休2日になってから利用者が減ったようです。また団地ですから子どもの人数も自然減少しています。
 文庫のいいところは、個々人の読書歴を通じコミュニケーションが出来ることです。ある子が「この本よかったよ」というと、別の子が「私も読んでみる」といって読書の輪が広がることもあります。
また、ここで読んだ本(作者がドイツ人)に感動し大学でドイツ文学を専攻した子もいます。

◆幼児教育への思い
 コアラ文庫の利用者が減ってきたこともあり、現在は積極的に外に出かけ、読み聞かせ会を行うようになりました。最近は子どもの楽しみの選択肢も増え、読書を楽しむ子どもの数は増えていないのではと危惧しています。
 本は、例えば、幼児は読んでもらう絵本から絵を読み取り、言葉を覚え、さらに文字を読めるようになると情景や情感を想像することができるなど、幼児教育には大切のものと思っています。
最近は、子育て支援センターで読み聞かせだけでなく言葉遊びや、折り紙などの遊びを取り入れるなど、想像性=創造性をうたい文句して、幅広い活動を行なっています。
 子育てには、本を媒体とした親子のコミュニケーションとか“日常生活を宝物にする”気持ちなども大切なことと思います。現在はこの「声のスキンシップ」が貧しくなってきている気がします。やはり、想像の源は言葉だと思います。

◆今後について
 桑名市にも児童館ができるといいですね。次世代を背負う子どもは本当に大切だとの思いで、総合的に子どもをサポートする体制が必要と思っています。
これからも、子どもたちが立派に社会を担える人となっていかれるよう、ささやかですがお手伝いをさせていただきます。
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登録日 2010/06/30