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三國 隆

項目 内容
地域 北勢地域
名前 三國 隆
プロフィール 昭和33年東京生まれ
生まれつき耳が聞こえないハンディを持ちながら、30年以上クラシックバレエに打ち込んでいる。
松山バレエ団、牧阿佐美バレエ団など多くのバレエ団で学ぶ。東京の劇場にも数多く出演。県内では三重県総合文化センター、四日市市文化会館等でジゼルなどを上演。
菰野町在住
記事 ●バレエは、4歳の頃に母親に連れられてプロの舞台を観たことが大きな出逢いになりました。その時の印象「別の世界の人達(そう思いこんでいた)」の存在は大きな刺激となり、三國さんの目に焼き付いていました。中学生の頃「バレエは見える音楽だ」と理解し、何度もバレエ公演に足を運びました。「自分にもやれないことはないのだ」と強い決意が生まれ、周りの反対や、否定的な大人達をよそに、バレエレッスンに通うようになりました。しかしそれまでの道のりは険しく、障がいを理由に受け入れを拒否され続けました。
「何年もレッスンの場を探し求め、熱意を認めて下さった広瀬佐紀子先生にやっと出会えたのです」と感慨を込めて話します。

●「多くの人は先入観で、耳が聞こえない人はバレエは無理だろうと言います。運よくできてもプロは無理。一生関係ない芸術だと思われていたのです。」逆境が意欲をかき立て三國さんは前よりも練習に励みました。周りの動きを見ながら体と心でリズムを感じ、独学で挑戦したのです。すでに大学生になっていました。この情熱が、ロシアの先生はじめ、東京のバレエ団にも認められていきました。すべてのダンサーを師とし、困難をプラスに克服。三國さんの勇気と挑戦はこうしてチャンスに近づいていきました。

●現在菰野町で独立し、自営業を営む傍ら、週に2,3回鈴鹿市にあるバレエスクールまで練習に出かけ、充実した毎日を過ごしています。舞台が近づくと連日厳しい練習が続きます。今年8月に北九州で開催されたバレエの大会『北九州&アジア全国洋舞コンクール』バリアフリー部門に見事2位獲得を果たしました。「感性が豊かで、心の表現が優れ、審査員の評価も高く、ロシアから来られる先生も実力を認めています。」と、三國さんをサポートするバレエスクールの岩崎愛里先生は受賞を讃えます。

●「バレエはテクニックだけではない。人生を凝縮し小宇宙を形成する総合芸術です。美術、音楽、光、ストーリーが散りばめられ、生きた芸術を観客と共に喜び合う素晴らしい時間の共有なのです。」と三國さんは力を込めます。これからも多くの人の心に感動を届けたいと、来年ロシアへのバレエ留学が決定しています。

●音のない世界に住む三國さんは、これからも自然界の美にふれ、人間の内面に近づくことでより深い創作の世界を追求しようと意欲的です。「芸術を鑑賞できるのは人間の特権ですから。」と、地域の人達にもバレエを観て楽しんでもらいたいとチャリティやボランティア活動にも夢を抱いています。
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登録日 2009/10/28