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西村悠紀子

項目 内容
地域 東紀州地域
名前 西村悠紀子
プロフィール 1944年(昭和19年)北牟婁郡海山町(現紀北町)出身です。
幼い頃より、川や海などに落ちている石を見ることが大好きだった西村さんは、平成5年頃より石で人形や動物などを作り始めるようになりました。「自然のままの形を利用して」をコンセプトに作成した石人形や動物の数は300体を越えます。現在は東紀州まちかど博物館「小石の人形博物館」の館長として活躍しています。
記事 北牟婁郡紀北町海山区の上里地区にある東紀州まちかど博物館「小石の人形博物館」の館長をされている西村悠紀子さんは、近くの海岸や川辺、庭先で拾った石を利用して人形、動物などを作成しています。管内へ一歩足を踏み入れると、様々な表情を見せてくれる大勢の人形たちが一斉にお出迎えしてくれます。幼い頃から石を拾うのが大好きだったという西村さんが繰り広げるユーモラスな人形の世界に迫ってみます。

「この石で何かを作れないかなあ」
趣味の石拾いをしていた1993年のある日、とりわけ変わった形の石を見つけた西村さんはふとこう思いつきました。20代の頃から続けている生け花で培ったノウハウを生かし、集めてきた石を組み立ててゆくうちに人や動物の形が次々と出来上がっていったとのことです。以降西村さんは石人形や動物作りに精を入れるようになりました。16年間で作り上げた人形の数は300体以上。得意げに歌を披露する男性、煌びやかなドレスを身にまとう女性、おしとやかに歩く振り袖の女性、楽しそうに踊るクマやネズミなど、その繊細な動きや表情には思わず見とれてしまいます。実はこれらの人形たちに使われている石には一切手を加えられておらず、自然そのままの形が活かされています。大口を開けて笑う人物の歯には大粒の砂、ほっそりとした女性の腕には細長く白っぽい石、がっしりとした男性の体にはごつごつした大ぶりの石など、それぞれの特徴がしっかりと現れています。中でも特筆すべきものが、「那智黒石」でも知られている黒色粘板岩の、一定方向に割れる特製を利用したドレス、クマの鼻の部分に使われたコンクリート片など、西村さんならではの観察力と感性の生きた作品です。
西村さんがつくり出す人形たちは、単体で存在しているのではなく、西村さんが決めた個々のテーマに沿った世界を作り上げています。テーマは、「夫婦の日常会話」や「買い物」など、西村さん自身の日常生活に関することから「釣り」や「バックコーラス」、「種まき権兵衛」など、地域に関係するもの、時勢に関することまで多種多様。中でもひときわ目を引く大きな規模のテーマが「蟻の熊野詣」。山々を縫う石畳の上を多くの巡礼が聖地を目指して歩く姿が表現されています。この「蟻の熊野詣」は、熊野市木本町の古民家を活かした観光拠点「紀南ツアーデザインセンター」や、尾鷲市の「三重県立熊野古道センター」でも展示されたことがあり、多くの人を喜ばせていました。
西村さんは、どんな人形を作るかを考えながら石を拾うのではなく、好きな模様や形の石を拾ってから、その石でどのような表情や姿が作れるかを考え、作業に移ると言います。完成した人形の動きや表情、テーマには、西村さんの生まれたての感性がそのまま活かされています。思ったことを素直に表現することができる西村さんだからこそ、作り上げられる世界なのだなと実感する限りです。

□住 所 北牟婁郡紀北町海山区上里261-1『小石の人形博物館』
□電 話 0597-35-0555
□開館日 毎週木曜日以外(ただし、電話にて在宅確認お願いします)
問い合わせ先
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登録日 2009/06/11