みえの文化びと検索詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 地域 | 北勢地域 |
| 名前 | 木地師 高橋力男 |
| プロフィール | 1935年 千葉県生まれ、東京で育つ。化学工場勤務のため四日市へ。 1990年 定年後のライフワークとして足踏(あしぶみ)轆轤(ろくろ)を始める。 1996年~ 日本文化財漆協会会員展出品 1998年~ 東海伝統工芸展 入選3回 2005年~ みえ県展 入選1回・受賞2回 その他ギャラリー等での個展開催。現在、まちかど博物館館長。 |
| 記事 | ■始めたきっかけ 父は足踏轆轤を使って万年筆を作る職人でした。子供の頃から父親の仕事場を見て育ち、定年後は木工をやろうと考えていた私は、50代半ば頃、当地に持ってきていた父の弟子が使っていた足踏轆轤を組み立てて、木の器を作り始めました。 独学で作り始めた器も今では、椀・盆・花器・カップを中心に1000有余点に及んでいます。 ■自然への敬意と感謝 今や電動式木工轆轤が主流の時代ですが、あえて足踏轆轤にこだわるのは、一つとして同じ物はなく、喜びや驚きに出会えるからです。素材も自然界の厳しい環境で育まれた木材など、均一な物は一つもありません。 和漆も貴重な資源。一滴も無駄にせず丹念に拭きあげて木目の美しさを際だたせます。量産品にはない手造りの思いを大切にしたくて、この技術を伝えていくつもりです。自然の恵みの木材もすべてを使い切るよう努めています。大きな器の残材でぐい飲みや小さな器を、端材で消し炭を作ります。少しの無駄も出さない、自然の命への感謝の心です。 今では手に入らない轆轤カンナも自分で作ります。消し炭で火を熾し、鋼から刃物を作ります。トンテンカン、トンテンカンと鍛冶仕事も楽しい工程です。 ■コンクールへの出展 陶芸や人形作家の方々との交流が深まる中、多方面からも刺激を受けコンクールへの出展作品造りにも余念がありません。みえ県展、東海工芸展など、入選、入賞も果たしましたが、ますます奥が深く、壁は厚く、目標は遠くにあります。それが創作意欲へ、挑戦へと繋がっています。 ■取材を終えて 気が遠くなるほど丹念な手作業に支えられた器ですが、“用”の器は日常活かす、使うことで価値がある、と高橋さんの言葉に納得がいきます。お隣が楓の木を切り詰められた際、数個の茶碗を作り差し上げたら、大変喜ばれた話など、全国でも珍しい旧式手法の木地師、高橋さんの柔和で心優しい人柄があふれるお話をうかがいました。 和の伝統に魅せられ精進される姿は職人さんの気概に満ちていました。 |
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| 登録日 | 2009/08/27 |