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野呂 勝治

項目 内容
地域 北勢地域
名前 野呂 勝治
プロフィール 四日市市在住。
勤務の傍ら、280点もの小田原提灯やそれにまつわる絵や茶道具などを収集。
提灯博物館として、地元テレビで取り上げられている。
記事 ♪お猿のかごやだホイサッサ
 日暮れの山道細い道
 小田原提灯ぶら下げて・・・♪
 この小田原提灯を集めて35年。自宅の二階は大切なコレクションの数々でいっぱいになっている。「江戸時代から明治、大正時代に懐中提灯として重宝されたようです。若い頃から古物に興味があり、友人とよく京都や大阪へ出かけては古いものを見歩いていました」と野呂さん。そこで出会ったのが小田原提灯。そこはかとなく伝わってくる温かみや、懐かしさに惹かれて今日に至ったそうだ。冒頭の童謡に郷愁を誘われたのも収集のきっかけになっているそうだ。
 江戸時代中期、小田原の提灯職人が考え出したものといわれており、宿場町で、夜の山道を歩く旅人が携帯するのに便利なように、折り畳むことが出来て、懐にしまって持ち運べるように作られた生活必需品であった。しかも、「江戸職人の心意気が提灯のあちこちに取り込まれています。例えば、蓋の部分に透かし彫りの意匠、金具のまげ具合、取っ手の付け方、全体のバランス、どれも先人の工夫や技術の高さに敬意を感じ、心が清められます。」と、おっしゃる野呂さんも先人の技術に劣らぬ手作りで、展示棚や木箱のケースを取り付け、そこに収蔵品を丁寧に収納している。
 「木と竹と和紙、そして小さく畳める。日本文化のすべてが含まれています」。古道具に対するいとおしさとコレクターとしての美意識や熱い思いが伝わってくる。
 野呂さんにとって、「ここは癒しの空間です。正岡子規の句、『野の道や十夜もどりの小提灯』とうたわれているように、提灯のほのかな灯りとタイムトラベルしながら、のどかな情景のイメージを広げています」と、時間の経つのを忘れ、峠越えの旅人気分になるようだ。
 来年は仕事にも一区切りをつけ、「時代の流れで使われなくなった生活道具や文化を、昔の人に思いを馳せて、興味ある方が見に来てもらえればうれしい」と、現在四日市地域で構想の実現化に向け取組んでいる「まちかど博物館」として公開を予定している。
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登録日 2008/10/17