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安藤 久夫

項目 内容
地域 北勢地域
名前 安藤 久夫
プロフィール 大正15年生まれ。82歳。桑名市在住
元高校教諭、元大学非常勤講師
理科支援員(理科教師の指導)
大成こども科学教室 講師
三重サイエンスボランティアの会 会長
東海発明研究会 顧問
平成15年度 生活達人(内閣府)
特許法制定90周年記念表彰
記事 科学は広い意味で文化そのものです。永年理科教育に携わり、現在も精力的に科学教育に取り組まれている安藤久夫さんにお話を聞かせていただきました。

◆科学へのかかわり始めと思い
 子ども時代、川堤で自然に親しんだり、町に新設された科学館で手で動かせる実験装置群に驚きながら遊んだり、鉱石ラジオを作ったりしたのが科学へのかかわり始めです。
 戦時中は学徒動員で東大(応用物理)平田研に配属という幸運に恵まれ、当時の最先端技術の一つである赤外線誘導装置の開発に携わることが出来ました。この開発でそれまで夜間に限定されていた測定を昼間可能にする発明を行ないました。このとき、装置の自作から入り、実験研究・改良を重ね考え抜き、自然の語りかける声を聞きとり発明することの価値を知ったことと、平田森三先生と十ヶ月寝食を共にし「科学者たる心構え」の薫陶を受けたことが、わたしの「理科教育60年」の根幹となりました。
 最近は装置のブラックボックスが多く、集積回路を並べた市販キットを初心者に与えても組み立て作業に精一杯で、肝心の科学の眼が開くとは思われません。私たちは、紙と木の工作ははさみ・小刀を使う切削から、また、電子工作はトランジスタの基礎から出発し、十分な予備指導のもとはんだ付けまで体験させ、原理的・直観的になるほどと納得させることにより、習熟と創造に導くようにしています。
 今の子どもは昔に比べ不器用でけが・やけども出る恐れもありますが、一度起こした失敗は二度と繰り返させないよう気配りさせ、精神を集中させるようにしています。このように根底から鍛えているからか、はんだ付けは子どもにも親にも魅力的な作業の一つになっています。

◆三重サイエンスボランティアの会
 子どもたちが科学の不思議さと面白さに気づき、のびのびと発想し、事実に即し考える楽しさを味わえる場をつくりたいと思い、10年ほど前に立ち上げました。現在は三重、愛知、岐阜の各県のメンバーを中心に38名で活動しています。活動としては大成公民館と社会福祉会館でこども科学教室を開催しています。また夏休みには「みんなで楽しむ自作実験と発明工夫の集い」などの出前授業を、桑名をはじめ各地域で開催しています。そこではメンバーが物理原理・科学知識をベースに知恵を絞った作品をモデルに、子どもたちが作品を製作します。その反応を見ながら改良を加え、作品を見直し、次の機会に反映させていきます。教室や出前授業では子どもだけでなく親も一緒に楽しんでもらっています。
 2年に1回程度会誌を発行し、各メンバーが知恵を絞った作品を紙上で発表し、メンバーのスキルアップにつなげています。最近では、こども教室で育った高校生がメンバーに入り、講師を務めるまでになっているのはうれしいことです。

◆今後について
 科学博物館的なものがあればよいなと思っています。そこを拠点に、準備を行なったり、打合せを行なったり、また、ボランティア同士が連携し、幅広い活動ができればと思います。
 これからも「子供たちのキラキラ輝く目、ゆったり発想し考える顔、親子のふれあい」を大切にして活動していきたいと思っています。
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登録日 2008/03/19