みえの文化びと検索詳細

南部 美智代

項目 内容
地域 北勢地域
名前 南部 美智代
プロフィール 鈴鹿不断桜グループが平成元年に始めたジャンボ紙芝居の活動が、平成10年の歴史街道フェスタ参加を経て、翌11年に平成文化賞受賞。現在7作目制作中。台本・絵・音楽からオリジナルで作る一種の掛け合い朗読劇で、メンバー8人の合作のため、1作品に2年の制作期間がかかることもある。
平成6年頃から縁側サミットを始める
ハローボランティアネットワークみえで、地域振興のボランティア活動を行っている。(災害復興支援なども行っている。)
現在災害ボランティアネットワーク鈴鹿の理事長として、地域の防災のために活動。
災害図上訓練(DIG)普及のため、全国をかけまわる日々を送る。
記事 南部さんは、「縁側サミット」の命名者、創始者として有名です。活動は、11年ぐらい前から始め、現在も、鈴鹿市内の自宅の縁側を水・木はかならず開放するようにしていると伺いました。それにしても、サミットと言えば、首脳会議ですが、縁側サミットって一体??この全く結びつかない二つの言葉を巧みに組み合わせた言語センスに脱帽します。「エンガワ」と聞くと、懐かしい気持ちになります。庭に向かってつきだした和みのスペース。日向ぼこしている猫を片手になでながら、茶飲み友達と談笑、そんなイメージがわいてきます。いわば、日本のオープンカフェといえるでしょう。そんな自然に心が開く場所に、めいめいがたんすに眠っている着物のハギレを持ち寄って、にぎやかに小物や、ミニ着物づくりをする。人生の酸いも甘いも噛み分けた味のある首脳達の(井戸端?)会議なのです・・・。
 活動のきっかけについて伺うと、「お年寄りを施設に届けるためのバスを手配するよりも、お年寄りがそんな施設に行かなくても楽しめる場所があるほうがいいでしょ?」というようなことをおっしゃいました。縁側サミットでは、一切参加費はとりません。また、「縁側サミット」という言葉自体にもなんの権利も設定されていないので、誰が使ってもかまわないと公言されています。そのお陰で、縁側サミットは、北は北海道から、南は福岡まで広まっています。いまでは、誰が始めたかもわからなくなるくらい自然に活動が広がって、受け入れられていますが、そのことが一番嬉しいという、南部さんでした
 そうして作られたミニ着物や小物は、鈴鹿市の友好提携姉妹都市のベルフォンテン(アメリカ)に年間20枚送られるほか、スペシャルオリンピックス出場の87カ国へ提供されたり、F1で鈴鹿市と関係のあるフランスのルマン市に20枚提供されたり、ヨーロッパで日本を紹介する催しに貸し出して国際交流に役立てたられたり、災害の際は、元気づけるために子ども達に送られたり(手作り雛)しています。最近は、アメリカの老人福祉施設に直接行かれ、現地の方々に50枚のミニ着物をプレゼントされたほか、直接ミニ着物づくりの楽しさを現地サミットで伝えられたそうです。南部さんによると、最初はこちらに警戒心をもっていた人とでも、ミニ着物や小物づくりを通じて誠心誠意向き合うことで、気持ちが伝わることがあり、そのことがとても楽しいということです。
 思えば、日本ではこれまで機能性や効率性重視で、縁側とか着物とか、和裁の知識などの「和」の財産は、それこそたんすの中に眠って来たと言えます。それを引っぱり出してきて、とてつもなく力をもったもの、つまり地域の活力とか、落ち込んだ人を勇気づけるもの、また人と人を結ぶ絆などとして全国、また海外にまで紹介された南部さんの功績はとても大きいといえるでしょう。
 それでいて、南部さんと直に会うと、こんな小理屈をいうのがあほらしくなるほど、取り繕わない、背伸びをしない人柄にほのぼのしてきます。文化びとなどという気取った言葉の前に、実にまともな一人の生活者なのでした。
 今回は、南部さんの活動のほんの一端をご紹介しました。来年の1月には紀南ツアーデザインセンターと協同で、「熊野路に春を呼ぶ熊野の女の園遊会」という催し物(お茶会と、飾りつけ)を、空き店舗や鬼ヶ城の民宿「しずか」さんで実施されるほか、伊賀では外国籍の方向けの災害図上訓練(DIG)をされるそうです。
 口コミで評判が評判を呼び、もはや地域づくりにはかかせない存在になっている南部さん、11月4日発売予定の県内季刊雑誌Edge創刊第4号でもその活動が紹介される予定です。
 あなたもどこかのまちで南部さん(が始めた活動)と出会うかもしれません。
 お忙しい中、二度にわたって快く取材を受けていただきました南部さん、ありがとうございました。
問い合わせ先
e-mail
ホームページ
取材機関
登録日 2005/11/17