資料詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文化財名 | 三重県宝塚一号墳出土埴輪 |
| 附名 | みえけんたからづかいちごうふんしゅつどはにわ |
| 指定区分 | 国 |
| 指定種別(詳細種別) | 国宝/考古資料 |
| 指定・登録日 | 2024/08/27 |
| 市町 | 松阪市 |
| 所在地 | 松阪市(松阪市文化財センター) |
| 所有者 | 松阪市 |
| 員数 | 一、船 1点 一、囲 3点 一、家 4点附附 埴輪残欠 262点 土器・土製品 8点 |
| 構造 | |
| 年代 | |
| サイト | |
| 概要 | 宝塚1号墳は、松阪市宝塚町・光町にまたがる、伊勢湾を見渡せる丘陵上に位置している。墳丘全長111mの前方後円墳で、古墳時代中期前葉の築造と推定され、隣接する2号墳とともに「宝塚古墳」として昭和7年(1932)に国指定史跡に指定される。平成11年度(1999)から平成14年度(2002)にかけて、史跡整備のため松阪市教育委員会が発掘調査し、前方部と土橋でつながる島状の造り出しからは多種多量の埴輪が出土した。出土品は平成18年(2006)6月に「三重県宝塚一号墳出土品」として170点、附101点が重要文化財に指定され、その後の保存修理事業によって平成23年(2011)6月に170点、附106点に員数変更された。 令和6年度、重要文化財に指定された埴輪のうち学術的に特に重要な船形埴輪1点、囲形埴輪3点、家形埴輪4点が国宝となった。他の埴輪残欠262点および土器・土製品8点は国宝の附(つけたり)となった。 船形埴輪は全長140cm、高さが94cmある極めて大形の埴輪である。造形性、写実性に優れ、かつ残りの良い船形埴輪は古墳時代における大形船の具体的な姿を知る上で重要です。また船上には大刀(たち)、威杖(いじょう)、蓋(きぬがさ)をかたどった威儀具(いぎぐ)が立ち、このような首長の権威を象徴する造形や装飾は他に例がない。 切妻造りの家形埴輪3点は、囲形埴輪(かこいがたはにわ)とそれぞれが組になる。1組には家のなかに水を引き入れ清めるための施設(導水施設)が、2組には家のなかに井戸(湧水施設)がある。これらは古墳時代の水に関わる祭祀を復元するうえで学術的に重要である。残る1点の家形埴輪は、入母屋造りで二階建てのように見える大型の豪華な建物を表現していると考えられ、そばに置かれた船形埴輪と関係がある可能性が高いものである。 これらは造形性・写実性・装飾性に優れ、古墳時代の具体的な姿をあらわすとともに、水に関わる祭祀を具体的に表現した他に例のない埴輪であり、当時の葬送儀礼や埴輪祭祀を考えるうえで極めて高い学術的価値がある点から、国宝にふさわしいと評価された。 |