資料詳細

於茂千也函(伊藤家住宅土蔵)

項目 内容
文化財名 於茂千也函(伊藤家住宅土蔵)
附名 おもちゃばこ(いとうけじゅうたくどぞう)
指定区分
指定種別(詳細種別) 登録有形文化財/建造物
指定・登録日 2022/10/31
市町
所在地 三重県四日市市富田
所有者 個人
員数 一棟
構造 土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積120㎡
年代 江戸末期/明治前期・昭和前期改修
サイト
概要 於茂千也函(伊藤家住宅土蔵)は、四日市市富田にある、土蔵を改造して郷土玩具を収納・展示している建物です。伊藤家は、江戸時代には網元・鋳物業を生業としていましたが、明治時代に造り酒屋に替わり、当主は代々「吉兵衛(きちべえ)」を名乗るようになります。二代目吉兵衛が郷土玩具を集め、三代目が家業を継ぐと全国的に郷土玩具収集がブームとなったこともあり、収集に拍車がかかります。昭和初期には酒屋を人に譲り、酒蔵を収蔵庫に改修して玩具の展示を行いました。「於茂千也函」は、児童文学者の巌谷小波(いわやさざなみ)が付けた名です。当時、収蔵庫はもう1棟あり、三代目吉兵衛の雅号である「伊藤蝠堂(ふくどう)」から「蝠堂(こうもりどう)」と名付けられ、これらの玩具は、昭和31年に「蝠堂民俗玩具」として三重県の有形民俗文化財に指定されました。なお、「蝠堂」は、昭和34(1959)年の伊勢湾台風で大きな被害を受け、その後の道路拡張・下水道工事に伴って取り壊されたため、玩具は「於茂千也函」に集積されています。
 「於茂千也函」の東半は、板間の玩具収納室で、西に次の間、書院付きの奥座敷が続きます。次の間の天井は数寄屋風の凝った作りで、鬼瓦や、奥座敷の釘隠しにコウモリの意匠が使われるなど、玩具集めに興じた趣味人に相応しい数寄屋風座敷蔵として興味深いつくりとなっています。