資料詳細

絹本著色仏涅槃図

項目 内容
文化財名 絹本著色仏涅槃図
附名 けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
指定区分
指定種別(詳細種別) 有形文化財/絵画
指定・登録日 2019/01/28
市町 松阪市
所在地 松阪市中町
所有者 龍華寺
員数 1幅
構造
年代
サイト
概要  松阪市の龍華寺が所蔵する涅槃図です。涅槃図は、釈迦の生涯を描いた仏伝図の一種で、涅槃会の本尊像として多くの寺院で制作され、伝えられています。
 本図は、涅槃に入って横たわる釈迦と、その周囲で悲嘆号泣する菩薩や仏弟子、王侯などの人々と動物・鳥が描かれており、主要な人物には短冊形に名前が付されています。釈迦の枕を蓮台として両手を体側に沿わせる点、釈迦が横たわる宝棺(ほうかん)の向きを南面前に描く点、宝棺の前に供物台を置く点などは、「仏涅槃図」のなかでも平安時代末から鎌倉時代初期にかけて制作された古い形式によくみられるものです。本図に描かれた人物や動物の一部は、応徳三年(1086)に制作された高野山金剛峯寺所蔵の仏涅槃図と姿形が類似しており、制作にあたって、古い形式の仏涅槃図を複数参考にしたことが推測されます。
 釈迦の着ている衣の文様が金泥(きんでい)で描かれているため、本図の制作年代は鎌倉時代と考えられます。鉢を包む風呂敷や、空に浮かぶ月は銀泥(ぎんでい)で描かれています。ほぼ全面に裏彩色(うらさいしき)が施され、色感ゆたかに表現されています。
 鎌倉時代でも中期(13世紀)までに制作されたと考えられ、三重県内でも古い作例として大変貴重な絵画です。