資料詳細

鹿角装大刀

項目 内容
文化財名 鹿角装大刀
附名 ろくかくそうたち
指定区分
指定種別(詳細種別) 有形文化財/考古資料
指定・登録日 2002/03/18
市町 志摩市
所在地 志摩市磯部町迫間878-9(志摩市歴史民俗資料館)
所有者 志摩市教育委員会
員数 1口
構造
年代
サイト
概要  本品は昭和32年に開始された防潮堤構築工事の際に出土したもので、かつては多量の土器や人骨を伴っていたといわれるが、これらは全て散逸している。
 本品は刀身の鋒部分が欠損しており、残長29.2cm、最大幅で9.9cmである。把頭と鞘尾装具が欠失しているが、かつては鋒も残っていたといわれ、本来はほぼ完存していた可能性がある。現在残存しているのは鞘口装具・把縁装具とそれに装着される把縁突起である。把縁の基部側は大部分が欠損しているが、鞘口装具は良好に遺存している。この鞘口の刀身側は幅1cm前後の段を残し、木質とみられる鞘を受けるようになっている。この鞘口装具は最大幅6.7cm、残厚3.6cmあり、その表面に幅1.5cm程度の直弧文帯を刻む。把縁基部の刀身の棟側には基部に直立する幅約1.4cmの角柱状の突起があり、その上にホゾ穴を穿った長さ4.5cmの円筒状の把縁突起を装着する。この把縁突起の上下面にも直弧文が刻まれ、把縁基部にも直弧文の痕跡がある。これら鹿角装部には朱彩が施されていた痕跡が残る。
 本品は県内では唯一、精巧な直弧文を刻む鹿角装大刀であり、工芸的にも優れたものである。また、欠損部分はあるものの、残存部位は保存状態も極めて良好で、文様意匠に示されるように古墳時代前期における畿内中央部と志摩半島との直接的な関連を示す資料としても高く評価されるものであり、県指定文化財とするのは妥当と考えられる。