資料詳細

木造十一面観音菩薩立像

項目 内容
文化財名 木造十一面観音菩薩立像
附名 もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう
指定区分
指定種別(詳細種別) 有形文化財/彫刻
指定・登録日 2013/03/25
市町 伊賀市
所在地 伊賀市島ヶ原
所有者 宗教法人観菩提寺
員数 1躯
構造 針葉樹材(檜?)製。寄木造。
年代 平安時代(後期)
サイト
概要  本像は、観菩提寺本堂の脇壇に安置されている4躯の木造観音菩薩立像のうちの一躯で、向って最左端に安置されているものである。
 像高170.7㎝、針葉樹材、寄木造。用材は檜とみられる。竪一材で頭・体幹部の大部を彫出し、背面から内刳りを施し、別材を背板状に矧ぐという一木造風に似せた構造をもつ。両端垂下部(後補)を除く天衣を左右の側面材から彫出し、左手肘先は後補であるが、右手は肩先から手先までを一材製とし当初の掌をほぼ残している。
 髻、後頭部など地髪を平彫りとして毛筋を全くあらわさず、天冠台下のみ疎彫りとする。着衣の縁を浅く彫り出し、背面左側の条帛垂下部をかろうじて認めうる程度に極めて薄くあらわし、条帛・裙・天衣に、ほとんど衣襞を彫出しない。全体的に平面的で簡略な彫りを示し、その面貌も目や小ぶりの口を浅く彫り出した抑揚の少ない目鼻立ちで、平明で穏やかな表情をつくっている。
 こうした作風は、本像が平安時代後期、定朝以降の和様を受けた像であることを示しているが、一木造を意識したような構造や同時期の神像や立木仏(長野・智識寺十一面観音菩薩立像など)のように衣襞をほとんどつくらない点は、やや特異である。
 本像は、そのふくよかな耳朶や頬、量感ある肩や腕の表現、柔軟さを残した彫り口から、製作年代は12世紀前半頃のものであろう。