資料詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文化財名 | 木造観音菩薩坐像・木造勢至菩薩立像 |
| 附名 | もくぞうかんのんぼさつざぞう・もくぞうせいしぼさつりゅうぞう |
| 指定区分 | 県 |
| 指定種別(詳細種別) | 有形文化財/彫刻 |
| 指定・登録日 | 2002/03/18 |
| 市町 | 亀山市 |
| 所在地 | 亀山市西町 |
| 所有者 | 遍照寺 |
| 員数 | 2躯 |
| 構造 | |
| 年代 | 鎌倉時代(中期) |
| サイト | |
| 概要 | 観音菩薩坐像は像高30.8㎝、檜材、寄木造。漆箔仕上げ、玉眼。頭部に天冠台を付け、やや前屈みの姿勢で両手を腹部の前に出し、左膝を立てた跪坐像である。頭部内面の玉眼押さえ板の上方に残る墨書銘から、鎌倉時代中期、建長4年(1252)に院派の仏師によって制作されたことが確認できる。 勢至菩薩立像は像高45.6㎝、檜材、割矧造。漆箔仕上げ、玉眼。頭部に天冠台をつけ、両膝をわずかに屈め、両足を外側にやや開き、合掌する立像である。 両像は、ともに規模、作風が一致するところから、同時期同工と考えられる。阿弥陀来迎に伴い飛来する菩薩を坐像(観音)と立像(勢至)で構成したもので、彫刻による来迎形式として稀な作例である。裳や衣端のうねり強い点は、当代に流行した宋代仏画に通じる特色であるが、誇張し過ぎることなく、穏やかにまとめられている。やや細面の小つくりな面貌に平安時代後期作風の余韻を残しながら、胸部から腹部への現実感ある表現、衣文、頬の張りに鎌倉時代の新しい傾向がうかがえる。鎌倉中期、新時代の傾向を摂取しつつあった院派中枢仏師の作風をうかがい得る基準作例である。 本像のある遍照寺では、本尊阿弥陀如来立像(県指定有形文化財)の両脇侍として安置されているが、規模・作風から、現在の中尊とは当初から三尊形式をなすものではないと考えられる。 |