資料詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文化財名 | 松尾町の額取 |
| 附名 | まつおちょうのふたえどり |
| 指定区分 | 県 |
| 指定種別(詳細種別) | 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財 |
| 指定・登録日 | 2002/02/18 |
| 市町 | 鳥羽市 |
| 所在地 | 鳥羽市松尾町 |
| 所有者 | 松尾町内会(伝承者) |
| 員数 | |
| 構造 | |
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| サイト | |
| 概要 | かつて加茂五郷に、擬制的親子関係(親取り子取り)という習俗が濃厚であったことが指摘されている。しかし、この習俗も消滅し、松尾町だけが現在も堅く守り維持している。 松尾町には「松尾町公会規定」があり、「公会(クガイ)」は規定に基づき町民と認められた者の集団で年齢階層的に寄老会・中老・若者の同輩集団によって構成される慣行である。 フタエドリ(額取)の名称は、元服の儀式に由来するという。フタエドリはヒタイトリと理解される。広辞苑には「ヒタイアワセノイトコ」が出ているが「親族としての関係を結ぶ」という意味で「ヒタイトリ」が、フィタイ=フィタエ=フタエに変化したものと考えられる。松尾寄老会の文書「大福帳」に「文久三年(1863)覚 額取ふる舞之節」などがみられる。フタエドリは血縁とは関係なく親(エボシオヤ)子関係、兄弟(エボシゴ)関係を結び親戚同様の親密な交わりを結び、エボシゴの重要な任務はエボシオヤの死におけるツカイとヤシキドリ(墓穴掘)である。日常の生活では労力の提供、経済的援助、相互扶助が生涯維持されている。 儀式は11月下旬の吉日に行われ、16歳になった男子が、出生順に五人を兄、それに次ぐ五人を弟とする兄弟五組に分けられ、親(40歳代妻帯者)は公会の構成員で年齢順に五人で、親一人、子二人の親子・兄弟関係の縁を結ぶ。この関係は特別な場合以外変更されない。 松尾町の額取は、上記の如く厳しい諸儀礼を維持し、擬制的親子関係・兄弟関係の原形を保持している。額取の慣習は次世代に引き継ぎ敬老友愛の精神を育成する重要な役割を維持している。 若者の他出、少子化現象が当該習俗に及ぼす影響は大きく、記録保存を目的とした記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として選択する。 |