資料詳細

鳥居古墳出土押出仏・塼仏

項目 内容
文化財名 鳥居古墳出土押出仏・塼仏
附名 とりいこふんしゅつどおしだしぶつ・せんぶつ
指定区分
指定種別(詳細種別) 有形文化財/考古資料
指定・登録日 2002/03/18
市町 津市
所在地 津市一身田上津部田3060番地 三重県総合博物館
所有者 三重県(三重県総合博物館)
員数 88点
構造
年代 白鳳~奈良時代
サイト
概要  津市鳥居町にあった鳥居古墳は昭和38年に露出していた横穴式石室・石棺の崩壊のおそれがあったため、三重県立博物館によって発掘調査が行われ、その際に土師器・須恵器・瓦などとともに押出仏・塼仏が出土した。その後腐食やいたみが進んだため、昭和48年に東京国立文化財研究所保存科学部により修復と保存処理が行われた。
 押出仏はいずれも銅板を打ち出して鍍金したもので、破砕しており、完存するものはないが、意匠のうかがわれるものが10点ある。そのうち最も保存状態の良好な一光三尊像(高30.1cm、幅22.0cm)は最も保存状態がよく、鍍金の光沢もよく残る。東京国立博物館蔵法隆寺献納押出仏や唐招提寺蔵如来立像などと同一原型とされ、他にもこれらと同様に同型関係にある菩薩立像が出土している。また、菩薩立像の1点は奈良県飛鳥池遺跡出土の土製型と一致するとされ、これら押出仏が畿内中央の仏教文化と密接な関係にあった事がうかがわれ、様式的には7世紀後半から白鳳期にかけてのものとみられる。また、粘土を雌型に当てて型をとる塼仏吉祥天立像(高20.7cm、 幅11.7cm)は天平様式のものである。
 これら鳥居古墳出土の押出仏・塼仏は7世紀後半以降の当地の仏教文化の受容を知る上で貴重な資料であるとともに、古墳の石室内からの出土という点でも全国的に希有な例といえ、県指定文化財にふさわしいものであるといえる。