資料詳細

宗国史(崇廣堂本)

項目 内容
文化財名 宗国史(崇廣堂本)
附名 そうこくし(すうこうどうぼん)
指定区分
指定種別(詳細種別) 有形文化財/典籍
指定・登録日 2007/03/27
市町 伊賀市
所在地 伊賀市上野丸之内
所有者 伊賀市
員数 1種32冊
構造 装訂: 袋綴四針眼(一部は五針眼)訂法
表紙: 渋横刷毛目表紙
丁数:21丁~71丁
寸法:約27cm×18cm
年代 江戸時代後期
サイト
概要   『宗国史』は、藤堂家の分家である出雲家6代の藤堂高文(1720~1784)編修、同家9代の高芬(たかか)(1785~1840)校訂とされる藤堂藩の歴史をまとめた書籍である。編修当初の寛延4年(1751)には全100巻の膨大な構想が立てられたが、実際に脱稿された巻冊数がどれ程のものであったかは不明である。
 現存する諸本のうちでは最もまとまったものが崇廣堂本で、6編32巻32冊が残り、筆跡は2筆に分かれる。藩校伊賀枝校の崇廣堂蔵書として伝来するが、その全てに11代藩主藤堂高猷(たかゆき)(1813~1895)の蔵書印「観月楼(かんげつろう)蔵書(ぞうしょ)」の印記が見られ、藤堂本家旧蔵本の由が窺われる。また、校訂者高芬の墓碑には、文政11年(1828)に高猷へ献上した旨の一節があり、当該稿本がこの際の高芬献上本を含む可能性も併せて考えられる。
 藤堂本家に伝来した『宗国史』は昭和の戦災によって焼失したが、明治20年に内閣臨時修史局が転写し、東京大学史料編纂所に全8巻6冊が所蔵されている。これの行数や1行字数は崇廣堂本とほぼ一致し、筆跡からも藤堂家本と崇廣堂本の一部が、同一人の手跡であった可能性を窺わせる。
 『宗国史』稿本は、この他に藤堂高文・高芬の属す出雲家と藩校有造館(ゆうぞうかん)にまとまった稿本が所蔵されていたが、戦災や散佚(さんいつ)により、有造館本の1巻1冊が残るに過ぎない。このように、他の主要伝本が全て失われた今日、揃本とは言えないまでも32冊の大部に及び、高芬校訂の直後もしくはほぼ同時期に成立したと考えられる崇廣堂本『宗国史』の価値は極めて高いものと評価できる。