資料詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文化財名 | 神宮農業館 |
| 附名 | じんぐうのうぎょうかん |
| 指定区分 | 国 |
| 指定種別(詳細種別) | 登録有形文化財/建造物 |
| 指定・登録日 | 1998/10/09 |
| 市町 | 伊勢市 |
| 所在地 | 伊勢市神田久志本町 |
| 所有者 | 宗教法人神宮 |
| 員数 | 1棟 |
| 構造 | 木造平屋建,瓦葺 |
| 年代 | 明治38年 |
| サイト | |
| 概要 | 農業館は神苑会によって農業の啓発と発展を目的とし、農業を主体とする資料の展示・収蔵施設として明治38年に建てられた博物館である。明治24年外宮前の豊川町に創設されたが、38年には倉田山への移転が行われ、同じく倉田山に整備された徴古館の完成を待って、ともに伊勢神宮に献納された。 倉田山の農業館は中庭を取囲むロ字型平面となるもので、奥の一辺は旧農業館本館の移築で、正側面の三辺は新築された。正面中央は玄関ホール、残る部分は展示室で移築部分、新築部分ともに洋小屋の小屋組を露出した質朴な構成を示していた。24年創建部分は棟札によって、大工方棟梁宮田彌平らの職人が知られる。 農業館の見所は、和風意匠を巧みに洋風意匠と組合わせた洗練された外観意匠にある。正面は左右対称で、左右に低く展示部分の屋根が延び、中央部は宝形造の屋根を一際高く掲げて中心性を強調している。この屋根には宝珠路盤を頂点に据え、軒には華やかな瑶珞飾りをめぐらし、更に軒桁を支える方杖を配している。また、外壁も丸味を持った小幅下見板の腰壁と上部の真壁を組合わせて、淡色のペンキ塗の木部と漆喰壁を調和させ、細部には舟肘木や長押を用いている。ここでの和風意匠要素の使用は限定的で、洋風意匠との組合わせによる独特の構成が試みられている。そこには近世的な伝統性への傾斜は認められず、ある種の近代的な感覚への指向が際立っている。 |