資料詳細

紙本着色北野天神縁起 各巻に応永二六年己亥卯月観阿弥の奥書あり

項目 内容
文化財名 紙本着色北野天神縁起 各巻に応永二六年己亥卯月観阿弥の奥書あり
附名 しほんちゃくしょくきたのてんじんえんぎ
指定区分
指定種別(詳細種別) 有形文化財/絵画
指定・登録日 1960/05/17
市町 名張市
所在地 名張市大屋戸
所有者 杉谷神社
員数 3巻
構造
年代 室町時代(前期)
サイト
概要  縦約29㎝、横1769.3~2024.9㎝、巻子装。料紙は一紙あたり縦28.9㎝、横38.5㎝。菅原道真の一代記及び天神利生記、日蔵の六道廻りなどを記した絵巻物である。絵はわりに粗雑であるが、詞書は他に類のない完全なものである。京都北野天満宮の北野天神縁起(国宝)と内容が類似し、その欠落部分を補うことができ注目されている。
 奥書によると本図は、当社に納められていた縁起が紛失したため、河内国玉櫛荘の観阿弥が施主となり、応永26(1419)年に奉納されたものである。玉櫛荘は現在の大阪府茨木市の南部にあたる。また奥書の記載から、観阿弥は当地の中村が出身地で、その俗名は山口八郎兵衛であったことが分かる。つまり、当地の出身者が旧本の紛失を知って制作したのが本図なのである。なお、奥書には大永5(1525)年と同7年に本図が修理されたことも記載されている。
 絵画としての重要性とともに、当地の歴史を知る上でも貴重な資料といえる。