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伊勢守護畠山高国感状


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資料番号

JR0000999

資料分野/分類

人文系/考歴美/古文書

資料名

伊勢守護畠山高国感状

資料解説

南北朝の動乱初期の建武4(1337)年4月に、北朝方の本間四郎左衛門の配下の田嶋次郎右衛門が重要軍事拠点であった安濃津要害を警護したことを、室町幕府の初代伊勢守護であった畠山高国が賞した古文書(実文書)である。 『三重県史』資料編 中世2に翻刻文が収録されている。
本資料は、古代末より伊勢神宮にとっても重要港津であった安濃津を、南北朝動乱の当初から、北朝方が重要な拠点として確保していたことを示す貴重な史料である。また、 安濃津の地名は古代末から編さん史料・軍記物などに登場するが、本資料は、実文書に安濃津が記される初期の段階の史料である。なお、 畠山高国は南北朝動乱初期の北朝方中心人物であったが、現在、亀山市石上寺文書に1点現存する以外は三重には関係古文書がなく、稀少な史料である。
このように、本資料は、中世に我が国を代表する港津であった安濃津の歴史的重要性を物語る実資料であり、また、南北朝期に日本史の舞台となった伊勢の実相の一端を示す同時代資料として貴重な資料である。
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