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2010年7月17日

斎宮跡第167次発掘調査ニュース

現地説明会を開催しました。

 5月下旬から始めた調査も順調に進み、遺構がほぼ掘り上がりました。そこで、発掘調査の成果を多くの方々に見ていただくために、現地説明会を開催しました。
 今回の調査では、奈良時代末期から平安時代後期にかけての遺構が多数確認し、掘立柱建物も10棟ほど見つかっています。現在調査している場所は、平安時代の斎宮跡のほぼ中心部分である「柳原区画」に位置しており、これらの建物群は、斎宮中枢部の役所建物の一画であると思われます。
 説明会当日は、暑さが厳しかったものの良く晴れた、絶好の説明会日和でした。午前中の開催にもかかわらず、135名もの多くの方々がお越し下さいました。出土遺物では、平安時代の高級品である陰刻花文緑釉陶器(いんこくかもんりょくゆうとうき:花の文様が刻まれた緑釉陶器)や古墳時代と考えられる石製紡錘車(せきせいぼうすいしゃ:糸を紡ぐためのおもり)など珍しいものもあり、多くの人が見入っていました。
 この後は、測量を行った後に埋め戻しを行い、167次調査は終了となりますが、7月下旬からは新たに168次調査も始まりますので、どうぞそちらもご期待下さい。
                                    

皆さん熱心に説明を聞いています。

皆さん熱心に説明を聞いています。

テープを張っている所が建物跡です。

テープを張っている所が建物跡です。

土師器や灰釉陶器の他に、花の文様が刻まれた緑釉陶器も出土しました。

土師器や灰釉陶器の他に、花の文様が刻まれた緑釉陶器も出土しました。

これから始まる整備事業についての説明も行いました。

これから始まる整備事業についての説明も行いました。

現地説明会資料はこちら(PDF)

(S)

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