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御田植祭(志摩郡磯部村上之郷)


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 磯部村上之郷(現磯部町)伊雑宮の御田植祭は、俗に「おみた」と称され、千葉県香取神宮・大阪府住吉大社とともに日本三大御田植祭の一つに数えられる(『磯部の御神田』)。今も毎年6月24日に行われ、大勢の見物客でにぎわう。その起源は、平安時代の末期とか鎌倉時代の初頭とか伝承されているが、明瞭ではない。明治4年(1871)伊雑宮御常供田が官有地となったため御田植祭が一時中断され、その再興を願う24年の文書中に「享禄年中より」と見え、享禄(1528〜1532)の頃に始まったという説も多い。いずれにしても、写真は御田植祭が再興されてからのものである。明治15年からは有志が虫除祈念という名目で古い祭の形態を継承し、20年に御料田の寄進もあって、24年には各区長から前述の再興願いが出され、ようやく御田植祭が復興し、毎年6月24日に執行することになったらしい(『磯部町史』下巻)。『三重県案内』では、その祭の様子が詳しく記されており、「早乙女、謡士、大・小鼓、笛」などの役人配置のほか、「近郷幾百の漁夫」による竹取神事の模様が描かれ、「此日遠近より集ひ来る者常に一万を超ゆ」という。なお、この御田植祭は昭和46年(1971)に県無形文化財に指定され、平成2年(1990)には国の民俗無形文化財となった。

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