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宮川の桜(宇治山田市宮川町)


写真


 宮川の桜は現在も有名であるが、『三重県案内』では「堤塘に桜樹数万株あり、花季は爛漫として一望雲の如し」と記し、雪洞(ぼんぼり)なども飾られた茶店が堤防上に並んだ写真を掲載している。花見の様相は現在もさほど変わっていないようである。この宮川堤の桜は古くからあったらしく、そのため、下の渡しは「桜の渡し」と呼ばれていた。また、伊勢本街道の上の渡しは「柳の渡し」と言われ、宮川左岸の城田村大字川端(現伊勢市)には柳が多かったようである。なお、この頃、下の渡しには仮橋の宮川橋が架けられていたが、上の渡しに架かる度会橋が竣工するのは、明治44年(1911)4月のことであった(『宇治山田市史』上巻)。

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