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相可の鮎狩(多気郡相可村相可)


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 多気郡相可村相可(現多気町)は、伊勢本街道と熊野街道が交わり、交通の要所として発達した町である。町の北を櫛田川が流れ、対岸の飯南郡射和村(現松阪市)とともに古くから江戸店を出す豪商も存在した。豪商たちは櫛田川の水運も利用しながら商売を行ってきたが、櫛田川はまた鮎の産地でもあった。相可には何軒かの鮎の料理屋があって、現在続くところも見られる。『三重県案内』では、「香魚は櫛田川の名産にして香味の美殆むと其の比なし」と、まず鮎の香味を絶賛し、「相可村河畔清楚なる旅館」では「遊船打網友釣等、客の望に任せ」て楽しむことができると案内している。

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