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岩田川口と贄崎港(津市贄崎町)


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 贄崎港(津港)は岩田川河口にあり、明治33年(1900)4月に開航された大阪商船会社の大阪〜熱田間の定期航路の寄港地となっていた(『大阪商船株式会社営業報告書』)。定期船以外の出入りもあって、43年の同港の輸出入価額は輸出1,418,265円・輸入2,320,902円の実績が示されている。輸出品目の中で特徴的なものは「磨砂」で、およそ20万俵が函館・岡山・高松・徳島・高知などに向けて輸出され(『明治43年三重県統計書』)、岩田川右岸の安濃郡神戸村半田(現津市)で産出された磨砂が全国に流通したのである。また、夏には、伊勢街道に架かる岩田橋と贄崎港の間で、学生の「端艇競漕」(ボートレース)が行われることも『三重県案内』は紹介している。

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