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三重県庁舎(津市下部田)※


写真


 県庁が四日市から津に戻った明治6年(1873)以来、旧津藩の藩校有造館を仮県庁舎としてきたが、狭隘なため県庁の移転新築が計画された。10年10月に当時の安濃郡下部田村(現津市)を選んで、内務省に伺い出た。当初の構想は回字形平面で中庭を持つ二階建てであったが、最終的に中央に玄関車寄せを張り出し、左右対象のE字型の間取りとした。設計には当時三重県土木掛であった清水義八が当たり、名古屋の棟梁伊藤平左衛門ら3名が請け負い、11年6月着工し12年12月に竣工した。その後、県庁舎は幾度かの増改築を受けてきたが、昭和39年(1964)の現県庁舎新築に伴い、博物館明治村に移築復元された。前面にベランダを付けた構造は明治初期の木造官庁舎の典型で、現存する唯一の明治初期洋風県庁舎であり、同43年には重要文化財となった。なお、写真の県庁舎の跡地は、現在県庁前公園になっているが、『三重県写真帖』発行時点で既に津市に属し、地籍上は「津市大字下部田」であった。ただ、県庁前には伊勢街道が通り、街道両側は古くから「中茶屋町」と呼ばれてきてこともあって、『三重県写真帖』では県庁の場所を「津市中茶屋町」と表記している。

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