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神宮貯木場(度会郡大湊町)


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 度会郡大湊町字外浜浦(現伊勢市)にあり、海面に接し堤防で囲った「面積四町九反三畝十五歩」のもので、古来から「網場」と呼ばれ、神宮造営用材を繋留した。これらの用材は木曽御料林で伐採され、木曽川流末の桑名から大湊に回漕し、いったんこの貯木場に入められた。のち、ここで両宮の用材を分け、内宮用材は五十鈴川、外宮用材は宮川をさかのぼり、「御木曳き」されるわけであるが、大湊町の人たちは随分「貯木場の清浄」に気遣ったようである(『三重県案内』)。また、神宮造営用材の繋留中以外は大湊町に貸与され、一般の使用も許されたため、宮川流域より切り出される木材が常に見られた。

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