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島勝港(北牟婁郡桂城村島勝浦)


写真


 熊野灘に小さく手の平のようにのびた半島の北側に桂城村島勝浦(現海山町)は位置する。桂城村は、明治30年(1897)に白浦・島勝浦が引本村から独立して成立した村で、島勝浦に村役場が置かれていた。写真には煙を出した汽船が撮影されているが、島勝港はその頃は大阪商船の寄港地で、その船舶であるらしい。大阪商船株式会社は、それ以前から大阪・熱田(名古屋)間の運航をしていた日本共立汽船株式会社の船舶を買収し、33年4月に大阪・熱田間の運航を開始した。島勝港は当初は臨時寄港地で、35年以降は寄港地になったが、大正6年(1917)には島勝港への寄港が廃止された(『大阪商船株式会社営業報告』)。

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