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鵜殿挽材株式会社工場(南牟婁郡鵜殿村)※


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 明治21年(1888)11月創立。「音無川」(熊野川)の上流より産出する杉や檜の良材を原料とし、年間の製板価額は13万余円に達したという(『三重県写真帖』)。初めは合名会社で、のち株式会社となったが、県内の挽材工場としては最も歴史が古い(『明治34年三重県統計書』)。それは鵜殿村が熊野川の河口に位置し、上流からの原木確保や製品運搬にも便利であったためであり、ほかにも木材関連の会社がいくつか設立された。一つは上流の奈良県吉野郡下北山村・十津川村の材木商らが資本を出して29年に設立した芳南木材株式会社(40年解散)で、また30年代に佐古製材工場(『鵜殿村史』通史編)、41年5月に鵜殿製材工場の設立があった。

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