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琺瑯鉄器株式会社工場(桑名郡桑名町)※


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 桑名は鋳物生産で名高いが、鋳物師の広瀬与左衛門が「明治の初年西洋鋳物に琺瑯質の附着せるを見て之が製造を企て、刻苦多年漸く明治二十一年に至り、之れが製造に着手」(『三重県事業史』)した。その後更に研究を重ねるとともに販路を拡張し、、工場等も建設したが、有松英義知事の勧奨もあって、三重紡績株式会社社長伊藤伝七をはじめ13人の発起人に営業権及び工場が譲られ(『桑名市史』)、琺瑯鉄器株式会社が明治40年(1907)6月に設立された。39年1月には700坪余が新設されており、写真はその新設工場か。大正11年(1922)に社名を三重琺瑯株式会社に変更し、現在は三重ホーロー株式会社となっている。

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