林産物

木炭



木炭の生産は古い時代から行われていたようで、最近では古代の炭窯跡もいくつか発見されています。三重県でも、古代陶器を焼成した四日市市の岡山古窯跡群中の一基が炭窯跡ではないかと言われています。

明治時代は燃料として木炭への依存度が高く、多量に生産が行われました。明治一四年(一八八一)の第二回内国勧業博覧会では県内から数多くの木炭が出品されています。多気郡・度会郡・南北牟婁郡が中心ですが、答志郡や名張郡からの出品もありました。
木炭の種類としては、現在も人気の備長炭(ウバメガシを材料とし、江戸時代に紀伊田辺の備後屋長右衛門が作り出したという)が南牟婁郡で多く製造され、「車川炭」と言われた多気郡車川村(現多気町)付近で生産されたトチやクヌギを材料とした木炭、さらには「樫(カシ)炭」などが見られます。

「車川炭」の出品解説書
「車川炭」の出品解説書
 
 

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